4月には“逆走ママチャリ動画”がSNSで炎上、10~30代男女が「ヒヤッとした自転車の乱暴運転」【トップ3】

ついついやっているかもしれない危険運転に注意!(photoAC)

4月にSNSで、子どもを自転車に乗せた女性が車のドライバーに向かって“ブチギレ”するドライブレコーダー映像が拡散された。女性が車道を“逆走”していたという疑惑もあり炎上、一方で女性と子どもの顔が分かる動画をネットで拡散したことを問題視する声など、賛否を呼んだ。実際に女性がどんな運転をしていたのかは不明だが、最近電動アシストがついた自転車で歩行者にぶつかる勢いで歩道を走るママや、スマホを見ながら自転車に乗るデリバリーなど、自転車の交通違反についてのニュースをよく見かけるようになった。さらに今月、千葉県で車道の対向車線を自転車で走って車の走行を妨害した男が逮捕されたが、男は4年前にも埼玉県などで同様の事件を起こして世間を騒がせ、実刑判決を起こした“ひょっこり男”だと見られている。そこで今回は10~30代の男女100人に「ヒヤッとした自転車の乱暴運転」について聞いてみた。(アンケートサイト「ボイスノート」調べ)

第2位には、「飛び出し」「歩道で危険走行」が同率ランクイン。

自転車は道路交通法(道交法)で“軽車両”に位置づけられるため、車道通行が原則。自転車には免許はいらないが、交通ルールを正しく理解していない人も多く、一時停止が必要な場所や曲がり角などで急な飛び出しをする自転車をよく見かける。

「曲がり角で歩行者などを確認せずに爆走して曲がってくる。歩行者や自転車に乗っている人が曲がり角に居たらぶつかってしまうので大きな事故になってしまうと思う」(29歳/女性)

「急に曲がってくる自転車とぶつかりそうになった。大きな被害をうけるのは歩行者のほうだと思うから、自分が気をつけるしかないと諦めている」(38歳/女性/主婦)

「車に乗っていた時見えない角から突然高校生の乗った自転車が出てきてぶつかりそうになった。自動車と衝突してけが、または亡くなる危険な行為」(35歳/女性/主婦)

「後ろから物凄い勢いで通り抜けていった。けがだけではなく、死亡事故につながりかねない」(39歳/男性)

「赤信号で車が来ているのに猛スピードで駆け抜ける。衝突事故になり、けがをするか最悪命を落とす可能性もある。自転車側に過失があっても、自動車側が責任を取らなければいけないのは腑に落ちない」(28歳/女性)

「夜、左に曲がろうとしたら自転車が急スピードで走ってきた。曲がろうとしたときに運転手が気づかなかったら最悪、衝突事故につながって自転車に乗ってる人は命を落とす危険性がある」(25歳/女性/営業・販売)

「曲がり角でスピードを出してくるのでぶつかりそうになった。歩行者なら怪我をする」(38歳/男性/公務員)

■歩道は本来、歩行者優先

前述したが、自転車は“軽車両”なので基本は車道通行。歩道はあくまでも歩行者が優先の道路なのだが、歩道通行可など条件によっては自転車も走ることができる。しかし、歩行者が優先であることが前提なのに、「歩道で危険走行」をする自転車も少なくない。

「通学路で、歩行者にベルを鳴らし続けて車道に追いやりながら狭い道を高速で通り抜ける。無理やり車道に移動させられた歩行者が車にぶつかったり、マナーの悪い自転車が歩行者とぶつかる可能性がある」(19歳/女性/学生・フリーター)

「歩行者の間を縫うように高速で走る自転車。当たらない自信があるのかも知れませんが、もし歩行者が急に進路を変えたら反応できるのか不安。実際に事故を起こすまでは減らないと思う」(35歳/男性/デザイン関係)

「速度を落とさずに歩行者のすぐ隣をすり抜けていく行為。少しでも歩行者がふらついたら接触事故になる」(31歳/女性/会社経営・役員)

「歩くのにぎりぎりの歩道を全速力でこぐ。人が出てきたときに事故になる」(23歳/女性/パート・アルバイト)

「歩道で爆走する自転車。事故になりそうで、ヒヤッとする」(34歳/男性/総務・人事・事務)

「歩いてるときに目の前に猛スピードで自転車が迫ってくる。怖い」(17歳/女性/学生・フリーター)

「歩道を後ろから静かに通り過ぎていくとき。危ないし怖い」(33歳/女性/総務・人事・事務)

「歩道を高速で走行。いつか人にぶつかりそう」(35歳/男性/コンピュータ関連以外の技術職)

■第1位はSNSでも炎上した「車道で危険走行」

第1位は、「車道で危険走行」。

冒頭で触れた“逆走”もだが、交通量の多い車道での自転車の危険走行も多い。自転車は免許がいらないため、交通ルールを正しく理解していない人も多く、無自覚に危険な運転になってしまっているという場合もありそうだ。

「逆走しながらスレスレの位置を通過してくる。事故になるしけがをする」(36歳/女性/主婦)

「“自転車は左側通行”というポスターをかごに貼っているのに右側通行をしている自転車がいた」(15歳/男性/学生・フリーター)

「横断歩道のないところで渡ろうとする。車にひかれると思う」(23歳/女性/総務・人事)

「安全走行をしていたのに 猛スピードで後ろからぶつかってきた。何も言わずに逃げられた」(34歳/女性/主婦)

「たくさん車が走っているのに急に車道のど真ん中に来るおじいさんの自転車。最悪人身事故になる」(31歳/男性/自由業)

「自動車運転中に、突然車道を渡ろうとする自転車がいた。車を運転しているほうが避けようとして事故を起こしそう」(38歳/男性/専門職)

「左車線を走っている自転車が後ろも確認せず急に反対車線のほうに飛び出してきた。ひいてしまいそうだった」(30歳/男性)

「斜め前後から急に向かってくる自転車。自転車の人がけがするのはもちろん、運転しているほうが罪が重くなるので、これまでの生活が一変してしまう」(32歳/男性/総務・人事・事務)

「車の前に急に飛び出すあおり運転の自転車。おかしいと思う」(34歳/女性/営業・販売)

「前に走っていた自転車が急にストップする。ぶつかるかと思った」(38歳/女性/主婦)

「車道をフラフラこいでる自転車。いつ倒れるかヒヤヒヤする」(36歳/女性/主婦)

「一時停止を突っ走ってくる。こっちが気づかなければ最悪ぶつかる」(35歳/女性/コンピュータ関連以外の技術職)

「道路を横断する。危険すぎる」(39歳/女性/コンピュータ関連技術職)

「横断歩道じゃないところで横切ってくる。いつかひかれる」(31歳/女性/主婦)

「後ろを確認しないで車道に急に降りてきたり、ものすごい勢いで曲がってきて車道に出てくる自転車。タイミングを間違えば出会い頭にぶつかると思う」(29歳/女性)

■「ヒヤッとした自転車の乱暴運転」ランキング
1位 車道で危険走行
2位 飛び出し
2位 歩道で危険走行
4位 スマホながら運転
5位 信号無視
6位 2人乗り
6位 並走
6位 イヤホン・ヘッドホン
9位 無灯火
8位 蛇行運転

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