竹中平蔵氏 岸田首相のリーダーシップに疑問も「官邸に近い人によると総理ご自身は大変強気」

元自民党議員の竹中平蔵氏

元総務相で経済学者の竹中平蔵氏が12日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」に出演。岸田文雄首相の〝あぶない〟点について語った。

この日は「世界の〝あぶないリーダーたち〟 徹底分析スペシャル!」と題して、各国の指導者について掘り下げて議論した。

その中で岸田首相の話題となり、竹中氏は「総理の動静って新聞に出ますよね。あれ見てると、小泉(純一郎)さん、安倍(晋三)さん、菅(義偉)さんの時と、岸田さんって決定的に違うんです」ときっぱり。

前出3人の元首相は民間人と多く会っていたといい「岸田さんの日程見てください。ほとんど官僚なんです。だから、役所から上がってくるのをやるわけ」と分析した。

「子育て支援金」の国民負担を例に挙げ「あれを保険でやるわけですよ。保険と何の関係もないけども。総理が一人で『何かやらなきゃいけない』と言ったので、財務省とかが考えて『増税ができないとなると保険でやろう』と。これ目的外使用だから、ある意味でめちゃくちゃな政策。隠れ増税」と切って捨てた。

続けて「それを今までの自民党だったら『それはおかしい』と議論できていたが、それがない。偏った官僚の力だけに頼っていて、それで政治のリーダーシップを発揮できておられないのではないか」と警鐘を鳴らした。

その上で「でも、官邸に近い人に話を聞くと、周りは非常に心配してるんですが、総理ご自身は『大変強気だ』と。政権の運営について。目に見えた当面のライバルがなかなか浮かんでこないということも含めて、強気でいらっしゃる」と証言していた。

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