ぐるぐると田植え 岐阜県高山市の「車田」

「車田」の田植え=12日午前、高山市松之木町

  高山市松之木町に江戸時代から残る丸い形の田んぼ「車田」で12日、保存会による田植えが行われました。

  車田は、高山市と新潟県佐渡市の2カ所にのみ残り、県の重要無形民俗文化財に指定されています。

  高山市松之木町の車田は、かつて、伊勢神宮の神供米を作ったと伝わる神聖な田んぼです。

  12日は、直径20メートル、約420平方メートルの車田に、車田保存会のメンバー12人がそろいの法被と宮笠姿で入り、同心円状に苗を植えていきました。

  車田保存会の大森茂樹会長は、「保存会のSNSを開設して車田の四季や、地域文化を発信していきたい」と話しました。

  12日植えた「ひとめぼれ」の苗は、秋に200キロほどの収穫を見込んでいます。

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