葉月&コグマ組がゴッデス王座V1防衛!AZM&天咲光由組を退け「もっとタッグ屋が出てこい」【スターダム】

スターダムの後楽園ホール大会が12日に行われ、ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合は、王者の葉月&コグマ組が初防衛に成功した。AZM&天咲光由組の挑戦を退けた。16分8秒、コグマがダイビングボディープレスからの体固めで天咲から3カウントを奪った。

タッグ名「FWC(フクオカ・W・クレイジー)」の勢いは止まらなかった。22年1月、22年5月に続き、今年5月5日の福岡大会で3度目のゴッデス王座戴冠を果たした葉月&コグマ組。初防衛を果たし、コグマは「AZMちゃんはともかく、天咲は全然ダメッ…じゃなかった」と相手の力を認め、葉月は「このベルトを狙っているのなら、強くなって挑戦してください。タッグ(パートナー)を変えるなよ」と呼びかけた。天咲も「負けちゃったけど、AZMさんと一緒に戦えてうれしい。諦めない」と前を向き、AZMも「あのタッグ屋をうちらで倒そうぜ」と再挑戦への闘志を示した。

後楽園メーンにふさわしい熱戦だった。試合中盤からコグマと天咲のマッチアップが続き、葉月とAZMが介入で入り乱れながら、連係力が問われる攻防が続いた。天咲からはスイング式、正調式と複数のDDTを繰り出され、場外へのトペを許し、AZMとの連係技にも苦しんだコグマだったが、コーナーポストから葉月のミサイルキック、自らも対角からのフットスタンプを続けてAZMを場外に追いやり勝機到来。孤立した天咲をジャーマン、葉月の援護を受けながら、テンポよくダイビングボディープレスを決め、決着を付けた。

近年のプロレス界は同じ団体内でも多種多様なシングル王座が並び、タッグ王座への注目度は減少気味。それでも、華麗な連係やタッグの絆を押し出す攻防の価値は変わらないはずだ。バックステージで葉月が「ベルトは獲るよりも防衛する方が難しいからね。最初は向こうからベルトへの熱を感じられなかったけれど、タッグとしてはまだまだでも、これから危ないライバルになりそう」と感想を漏らすと、コグマは「うれしかった。今、『タッグ屋』っていないよね。タッグ屋が増えてくれたら、ウチらももっと熱くなれる。ギリギリが一番楽しいから」と呼応。葉月は「これからもっとタッグ屋が出てきてほしい」と、さらなる強敵の登場を願っていた。

デビュー3年目に突入した〝超新星〟天咲は「AZMさんに頼られる存在になりたい」と前を向き、AZMからも「きょうで光由(の可能性)は広がった。また2人で挑戦しよう」とねぎらわれた。ジュリア、林下詩美ら有力選手が退団したスターダムだが、タッグ戦線からも団体を底上げするため、期待を抱かせる因縁が生まれた。

(よろず~ニュース・山本 鋼平)

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