埼玉一の米どころ加須、農業を世界に発信しようと“世界大会”開催 国際色豊かな参加者ら、田んぼ激走 ゴール直前に焦って転び、波乱の展開に

「田んぼでGO!第2回世界大会」成人女性の部の熱戦=加須市油井ケ島

 埼玉県加須市油井ケ島の「加須市の農家誠農社」の前にある水田で11日、田んぼで徒競走する「田んぼでGO!第2回世界大会」が開かれ、大人から子どもまで168人がエントリーした。成人男性、成人女性、10~12歳、7~9歳、親子の5部門で、泥水をはね上げ激走した。

 県内一の米どころ加須市の農業を世界に発信するのが主な目的。誠農社が主催。加須市や同市教育委員会などが後援した。各部門、予選を経て決勝で覇を競った。

 10~12歳の部80メートルは、行田市に住むペルーの平野りゅうじさん(12)が前回に続いて同部門2年連続で優勝を飾った。成人男性の部100メートルは加須市の加藤暖基さん(21)が初出場初優勝を飾った。

 地元の水深小学校からは女性教諭らが走った。優勝は上尾市立大石北小学校教諭の市村あや乃さん(27)で、この春までいた水深小の教諭仲間と走った。

 会場の田んぼは約33アール。農薬と化学肥料を使っていない「漢方農法米」の田んぼで、水がたっぷりと入っている。ゴール直前に焦って転ぶ選手もいた。各部門の優勝者は次の通り。(敬称略)

 ∇親子の部50メートル 久保大樹・輪乃介(ふじみ野市)∇7~9歳の部80メートル 堀口葵(加須市)∇10~12歳の部80メートル 平野りゅうじ(ペルー)∇成人女性の部100メートル 市村あや乃(加須・水深小チーム)▽成人男性の部100メートル 加藤暖基(加須市)

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