今季リーグ開幕戦。ボクシングの聖地、後楽園ホールには多くの観客が応援に駆けつけ、熱気に満ち溢れた。昨年のリーグ戦では2部リーグ4位という結果に終わった慶大。初戦は立大と対戦。前日にはLW級、W級、M級の不戦勝が決まっており、慶大は1勝すれば勝利が決まるという状況のなか、B級で近藤文弥(文2・慶應)が白星を挙げた。慶大はリーグ開幕戦を4ー3の勝利で飾った。
第77回関東大学ボクシングリーグ戦 2部 第1週 vs立大
5/11(土)12:30試合開始 @後楽園ホール
階級 勝敗 慶大選手名 相手選手名 F ● 山崎博雄 1−4 稲垣海人 B ○ 近藤史弥 4−1 川田朋弘 Fe ● 村松杏哉 RSC 甲斐拓海 L ● 酒井亮太 RSC 大門伊吹 LW ○ 髙橋星也 W.O. W ○ 関野凛太郎 W.O. LM ○ 竹ノ内尊行 W.O.
第一試合 フライ級 山崎博雄(経3・慶應)
リーグ戦初戦一試合目は慶大ボクシング部主将山崎。1Rはストレートで攻め入る場面もあったが、相手の攻撃にリズムを崩される。2Rは開始早々、左フックを決め主導権を握る。相手の攻撃にもしっかりとブロッキングで対応。続く3Rも、序盤、右ストレートをボディに当てた後、距離を掴みながらストレートを決め会場を沸かせた。しかし、判定の結果、1−4で敗戦。
慶大ボクシング部主将山崎
第二試合 バンダム級 近藤史弥(文2・慶應)
1R、相手との距離感を上手く掴み、ジャブにも冷静に対応する。中盤にワンツーで効果的なヒットを生み、相手を圧倒。2Rも攻撃を交わしながら、流れを譲らない。3R、近藤は攻勢を強め、力強いパンチを繰り出し続け、4−1で2戦目を勝利で収める。
第三試合 フェザー級 村松杏哉(理2・國學院久我山)
試合開始から相手に主導権を握られ、手数が出しきれない村松。だが、ジャブでプレッシャーを与えつつ、相手からのパンチにも素早く反応し回避する場面も。2R開始40秒、相手の連打で押し込まれてスタンディングダウンを取られるが、8カウント目で構え直し試合続行。しかしその後も、相手のペースのまま、左フックをまともに受けてしまい、セコンドからタオルが投げ込まれた。
第四試合 ライト級 酒井亮太 (商2・慶應湘南)
1R、両者共に積極的に攻撃を仕掛け、接戦を繰り広げる。2Rは相手の激しい攻撃を前にリズムを掴むことができず、相手のペースに。その中でも、酒井はボディやフックを多く繰り出しながら対応。しかし、相手の攻撃の糸口を掴めず、最後には接近戦でのアッパーとフックを受けてしまう。結果、RSC負けとなった。
二試合目のB級で近藤が勝利を収めたものの、Fe級とL級ではRSC負けを喫するなど課題の残る開幕戦となった慶大。しかし、最後まで諦めることなく戦い切る姿を見るのは心を打たれるものがある。ぜひ、会場に足を運び、その目で選手たちの勇姿を見届けてほしい。次戦は昨年1部リーグ3位の東農大。格上相手にどのような戦いぶりを見せてくれるのか。期待がかかる。
(記事・写真:上村真子)