米病院でブタ腎臓移植の男性死亡 手術から2カ月、退院して療養中

ブタの腎臓移植を受けたリチャード・スレイマンさん(右から2人目)と担当医ら(米マサチューセッツ総合病院提供・共同)

 【ワシントン共同】米マサチューセッツ総合病院は11日、末期腎不全の治療のため世界で初めてブタの腎臓移植を受けた60代の男性が死亡したと発表した。3月に手術を受けてから2カ月足らずだった。同病院のチームは声明で、移植が原因で亡くなったわけではないとの見方を示した。

 死亡したリチャード・スレイマンさんの家族は声明を発表し、手術を受けた理由の一つは生き続けるため移植を待つ人たちに希望を与えることだったと言及。「その目的は達した」と述べた。

 スレイマンさんは3月16日、拒絶反応が起きないよう遺伝子改変したブタ腎臓の「異種移植」を受けた。4月初めには退院し療養していた。

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