国連人権理特別報告者、米政府のパレスチナ支持デモ抑圧に懸念

国連人権理特別報告者、米政府のパレスチナ支持デモ抑圧に懸念

 6日、米マサチューセッツ工科大学(MIT)で、反戦デモに参加する人たち。(ボストン=新華社配信/朱子于)

 【新華社ジュネーブ5月12日】国連人権理事会の特別報告者、ファリダ・シャヒード氏は10日、パレスチナ支持のデモ参加者に対する米政府の抑圧に深い懸念を示した。

 国連人権高等弁務官事務所は同日、10日間の訪米を終えたシャヒード氏が、米政府によるパレスチナ支持の大学生デモに対する暴力的な追い出し、拘束、逮捕、監視と平和的集会や言論の自由の権利を行使する教育界の人々に対する処罰に深い懸念を示したと公式サイトで公表した。

国連人権理特別報告者、米政府のパレスチナ支持デモ抑圧に懸念

6日、米マサチューセッツ工科大学(MIT)で、反戦デモに参加する人たち。(ボストン=新華社配信/朱子于)

 シャヒード氏は、デモ参加者が政治的立場により不公平な扱いを受けること、特に「親パレスチナのデモ参加者」が不公平に扱われることを懸念。米政府に対し、言論の自由を擁護し、デモ参加者による考えや見解の自由な表明を保障するよう呼びかけた。

 同事務所によると、シャヒード氏は今回の訪米で首都ワシントンとインディアナ州、コロラド州を訪問。正式な訪問報告書は2025年6月に国連人権理へ提出する。

国連人権理特別報告者、米政府のパレスチナ支持デモ抑圧に懸念

6日、米マサチューセッツ工科大学(MIT)で、反戦デモに参加する人たち。(ボストン=新華社配信/朱子于)

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