乃木坂46・山下美月、卒業コンサートで涙「生まれ変わっても絶対アイドルに」

卒業コンサートに臨んだ山下美月【写真:(C)乃木坂46LLC】

高校2年生でグループに加入し、約8年間のアイドル人生に終止符

アイドルグループ・乃木坂46の山下美月が12日、東京ドームで行われた『乃木坂46 山下美月卒業コンサートDAY2』に出演。約8年間のアイドル人生の集大成となるステージで、感謝の思いを伝え、涙を流す場面があった。

乃木坂46の東京ドーム公演は、2023年5月19日に開催された齋藤飛鳥卒業コンサート以来、約1年ぶり。DAY1はアンコール含む32曲、DAY2も32曲、2日間で計64曲を披露し、山下は全楽曲に参加。両日5万人、計10万人を動員した。

山下は、月や星座のデザインが施された純白のドレスでアンコールのステージに登場し、「卒業を決めたのは自分のはずなのに、ここに来て、やっぱり乃木坂46から出るのは本当にさみしいと思います。でも、アイドルとしては、私は悔いなく全部やりたいことをやりきれたと思っています」と思いを吐露。アイドルとして関わった全ての人に感謝を伝えると、「アイドルはめちゃくちゃいい仕事だし、私にとって救いでした。アイドルになれたから私は今まで生きて来れたと思う。誰かの希望になれたらいいなと思い毎日頑張っていました」と話し、「希望になれたかはわからないけど、こうして卒業コンサートにこれだけたくさんの方が来てくださった事実だけで、8年間あきらめずに毎日毎日、ここまで走ってこれて本当によかったと思います」と満員となった客席を優しいまなざしで見渡した。

「私は生まれ変わっても、絶対にアイドルになりたいです」と誓うと、こらえきれずに涙を流した山下。「また皆さんとも絶対に会いたいし、皆さんが私のことをアイドルにしてくれた。また来世もみなさん、私のことをアイドルにしてください。出会ってくれて本当にありがとうございました」と万感の思いを込め、メッセージを送った。

“卒コンらしく”をテーマにした本公演のセットリストは、山下自身が考案したもので、DAY2は3期生に初めて与えられた楽曲『三番目の風』で幕開け。自身のセンター曲『僕は僕を好きになる』、同期の久保史緒里とダブルセンターを務めた『人は夢を二度見る』、8年間1度も踊ったことがなかった幻の坂道AKB楽曲『初恋ドア』を披露。アンコールでは、自分で初めて作詞をした『夏桜』をステージで初歌唱し、自身のラストシングルとなる『チャンスは平等』で、アイドルとしてのラストステージに終止符を打った。

アンコールの最終楽曲を終え、満員の会場から「たくさんのあいをありがとう」と書かれたメッセージボードが掲げられると、このサプライズに山下は「みなさんの愛ももらったことだし、月に帰ります」と笑顔。月の形をしたオブジェに乗ると、「アイドル人生、めちゃくちゃ最高に楽しかったです。毎日笑顔であふれていました。みなさんのことがずっと大好きです。私は月へ帰ってお休みをするんですけど、またちょっとしたら地球に戻って来て会いに来るので。みなさんも無理をせず、頑張りすぎず、自分のために生きてください。本日は本当にありがとうございました。また会えるのを楽しみにしています」と“乃木坂46の山下美月”として最後のメッセージを送った。

山下は、高校2年生の時に実施された乃木坂46・3期生オーディションに合格してデビュー。20thシングル『シンクロニシティ』で初めて選抜メンバー入りを果たし、シングル表題曲では『僕は僕を好きになる』、『人は夢を二度見る』、『チャンスは平等』の3曲でセンターを務めた。

乃木坂46のエースとしてグループをけん引するかたわら、CMや写真集、俳優などソロ活動でも快進撃を続け、連続テレビドラマでは23年だけで5作品に出演。目覚ましい活躍ぶりを見せ、アイドルの枠を超えて幅広く活動してきた。ENCOUNT編集部

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