<レスリング>【2024年パリ・オリンピック世界最終予選・特集】出場選手の声(女子=増田奈千)

(2024年5月11日、トルコ・イスタンブール / 取材・撮影=布施鋼治)


■女子62㎏級・増田奈千(環太平洋大OG=オーストラリア代表としてパリ・オリンピック出場を目指したが、敗者復活戦で中国のロン・シアに黒星)「初戦は、コーチとビデオを見て、めっちゃ研究しました。アフリカ・オセアニア予選のときには、かなり前からビデオを見せさられるやり方が自分には合わず、緊張して眠れない夜もありました。今回は、組み合わせが出てから見るようにしました。私は点数を取られるとパニックになるタイプ。第1ピリオドは途中までいけると思っていましたけど、アクティビティタイムが自分に来た瞬間、『アッ』と慌ててしまいました。動きは悪くなかったと思います。

敗者復活戦の中国戦でも足は動き続けていたと思います。相手はタックルが上手なので、低く構えるように心がけていました。そうしないとぶっ飛ばされると思っていましたので。でも、相手のパワーがすごくて、途中から右腕が上がらなくなってしまいました。相手の組み手をガッチリとされてしまい、それに対応するのが精いっぱいでした。でも、全部やり切ったと思います」

© 公益財団法人日本レスリング協会