世界の半導体市場に占める韓国の生産能力は2032年に19％に達し、中国（21％）に次ぐ２位に浮上する見通しだ。半導体大手の工場建設により生産能力が急増して、22年（17％）から２ポイント拡大するとみられる。
米半導体産業協会（ＳＩＡ）とコンサルティング大手、米ボストン・コンサルティング・グループ（ＢＣＧ）がこのほど発表した報告書で予測した。韓国の生産能力は22年時点では中国（24％）、台湾（18％）に次ぐ３位で、日本と同率だったが、32年には台湾を上回る見通しだ。
22年から32年までの韓国の半導体生産能力の増加率は129％と予測され、米国（203％）に次ぐ水準となる見込み。増加率は欧州（124％）や台湾（97％）、日本（86％）、中国（86％）などを上回ると予想されている。
■10ナノ以下工程ではシェア下落も
ただ、先端プロセスを含む10ナノ（ナノは10億分の１）メートル以下の工程では韓国の半導体生産のシェアは22年の31％から32年には９％に大きく下落するとみられる。これは米国政府が半導体産業を支援して、同国内での先端工程への投資拡大が予測されるためだ。
