【シンガポール】商船三井、鹿島の倉庫開発に共同参画[運輸]

商船三井のシンガポール子会社は鹿島が同国で進める冷凍冷蔵倉庫事業に参画する(商船三井提供)

商船三井は10日、東南アジア・太平洋地域を統括するシンガポール子会社のMOL(アジア・オセアニア)を通じ、鹿島の現地子会社、カジマ・ディベロップメントが進める西部ジュロン地区の冷凍冷蔵倉庫の新規開発事業に参画すると発表した。投資規模は明らかにしていない。商船三井グループの安定収益型・非海運事業の比率を高める事業ポートフォリオ変革の一環となる。

MOL(アジア・オセアニア)はカジマ・ディベロップメントと共同事業契約を締結。港湾施設や主要高速道路に近い政府関連公社認定の食品加工許可地帯で進められている高機能の大型冷凍冷蔵倉庫を開発する。2025年末の完成を見込んでいる。

倉庫は5階建てで、敷地面積は1万9,000平方メートル、延べ床面積は4万7,495平方メートルだ。最大8万パレットが収容可能。保管する貨物に応じて温度設定ができ、完全自動倉庫エリアを一部導入する。省エネ型の冷却機器を採用し、屋上に太陽光パネルを設置するなど環境に配慮した設計となる。

商船三井は、冷凍冷蔵倉庫事業を日本国内で2拠点、海外ではタイに1拠点展開している。今後、アジアを中心とした冷凍冷蔵倉庫の需要拡大が見込まれる地域での投資を拡充する。

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