「油滴天目」漆芸で表現 日光で宮原さんが個展 新しい表現の150点

ヒョウタンと油滴塗りなどの個展を開いた宮原さん

 【日光】宇都宮市在住の漆芸家宮原楓翠(みやはらふうすい)さん(50)の個展が山内のレストラン妙月坊に併設するギャラリー「がろう」で始まった。ヒョウタンの造形を生かした油滴塗りなど、新しい表現が訪れる人の目を楽しませている。約150点を集めた。

 宮原さんは茶わん内外に細かな斑点を出す陶芸の技法「油滴天目(ゆてきてんもく)」を、漆芸で表現している。麻布を漆で張り重ねる乾漆(かんしつ)という技法を用い、ぐい飲みなどを仕上げた。ヒョウタンに油滴塗りを施したふた物や弁当箱なども展示している。

 宮原さんは「ヒョウタンという自然の造形美を、漆で生かせたらと考えた。融合を楽しんでもらえたらいですね」と話している。

 午前11時~午後4時。19日までだが、15日は休廊となる。無料。展示即売も行う。(問)妙月坊0288.25.5025。

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