大分市/公設地方卸売市場再整備、24年度内に方向性・25年度にも基本計画策定へ

大分市は、老朽化が進む市公設地方卸売市場(豊海)の再整備について、2025年3月末をめどに現在地建て替えか移転かなど整備の方向性を示す方針を明らかにした。青果と水産を別の場所に分けての整備、PPP/PFIなど民間活力の導入、にぎわい施設の設置などさまざまな可能性を検討し、市場関係者と協議を進め方針を決めるとしている。25年度にも基本計画の策定に着手したい考えだ。
再整備については、19年度に策定した基本計画では現在地で全面的に建て替えるとの方向性を示していた。しかし、現在地建て替えは建物を新設・移転しながら進めるローリング工事が必要で、市場関係と工事関係が使用する動線を分けることが困難なため改めて移転も含めて検討する。
現市場は青果部と水産物部で構成し敷地面積約9ヘクタール。メインの建物である卸売場棟(SRC造2階建て延べ2万2763平方メートル)のほか、関連商品売り場や管理棟、冷蔵庫棟、倉庫、各種加工所などがある。
1977年に開場し施設の老朽化が著く、コールドチェーン化など新たな機能が求められている。流通形態の変化により取扱量の減少が続いており、市場の活性化も課題となっている。

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