【ACL】横浜Mが決勝第1戦を逆転勝利も… 敵地での第2戦で立ちはだかる「2つの難題」

初優勝へ王手をかけファンの声援に応える横浜Mイレブン(ロイター)

悲願のアジア制覇を目指すJ1横浜Mは、11日に行われたアジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第1戦のアルアイン(UAE)戦(日産)で2―1と逆転勝利。初優勝へ王手をかけたが、敵地での第2戦(25日)へ向けて2つの難題が立ちはだかっている。

横浜Mは第2戦の引き分け以上で初優勝が決まる有利な状況となったが、安心はできない。乗り越えなければならない問題があるからだ。

まずは〝中東の笛〟だ。第1戦では横浜Mにとって不利な判定が続出した。後半41分に決勝点となったMF渡辺皓太のゴールは、オフサイドの判定で一度は取り消しに。これはビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入してゴールが認められ事なきを得たが、終盤にDF永戸勝也が不可解な警告を受けたり、反則の場面などでアルアイン寄りの判定が相次いだ。

この日の審判団は主審と副審がカタールで、相手のアルアインと同じ中東勢だったため、ファンやサポーターからSNS上で「中東の笛」と批判が噴出。同点ゴールを決めたMF植中朝日も「いろんな部分がJリーグと違う。レフェリーのジャッジの基準だったり…。今日も『なんでだよ』というシーンが何個かあった」と吐露した。第2戦は中東アウェーとなるだけに、審判団によっては〝中東の笛〟に拍車がかかる可能性もある。

また過密日程も厄介だ。横浜Mはリーグ戦で15日の新潟戦、19日のFC東京戦と中3日でアウェーでの連戦が続く。その後に25日の第2戦を迎えるが、長距離移動も強いられるだけに、心身ともに負担となる。

ハリー・キューウェル監督は、日程について「自分たちの強みは良い選手たちが揃っているところだ。日々の練習で(アピールを)見せてくれる選手を見ていきたい」と総合力で乗り切る構え。アジア王座へ名門の底力が試されそうだ。

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