【全日本】CC制覇の宮原健斗 3冠奪回→チャリティー大会出場へ〝禁欲〟延長「エネルギーが違う」

2度目のチャンピオン・カーニバル優勝を果たした宮原健斗

全日本プロレスの春の祭典「チャンピオン・カーニバル(CC)」を5年ぶりに制したエースの宮原健斗(35)が、次なる目標を3冠ヘビー級王座も戴冠してのチャリティー大会出場に定めた。

12日に横浜BUNTAIで行われたCC優勝決定戦で〝最凶双子の兄〟斉藤ジュン(37)と対戦。壮絶なシーソーゲームで何度もピンチを迎えたが、最後はシャットダウンスープレックスホールド2連発で巨体を沈めて、2度目のCC優勝を手にした。

試合後は3冠王者の安齊勇馬(24)に「新時代? 叩き潰したろか、コラ」と挑戦を表明。29日の東京・後楽園ホール大会を決戦の場に指定すると「俺はプロレスの団体なんて超越しているからな。まだまだ俺がやらなきゃいけないことがあるだろ!」と自己陶酔して叫び、拍手を浴びた。

久々Vの要因は、経験から導き出した〝禁欲作戦〟だった。宮原は「自分自身の欲を制する。今回はこれを貫きました。過去を踏まえると、それが一番自分にとってはいい結果につながると思ったんで」と胸を張る。快楽を我慢することでエネルギーをためたとし「普段の〝楽しい〟を抑えると、幕から出た時のエネルギーが違うんです。僕の場合はね」。飲酒はもちろんラーメンや映画鑑賞、移動以外のドライブも封印したとのことだ。

安齊への挑戦が決定的になっただけに、禁欲を延長する上に「オレンジジュースも封印します!」と小鼻を膨らませた。それだけ気合が入るのは、熱望していた入場無料の能登チャリティー大会(6月10日、石川・七尾市田鶴浜体育館)開催が決まったからだ。

エースは「僕が3冠王者&CC覇者として元気を届けたい。だって、プロレス界を超越した男・宮原健斗が先頭に立たなきゃダメでしょ?」と拳を握る。マット界きっての元気印はこの勢いで突っ走るつもりだ。

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