岩本氏「いつでも塁に出て引っ掻き回すぞ」日本ハム・劇的サヨナラ呼び込んだ立役者とは?

◆ 二ゴロの場面でのサインは?「新庄監督のインスタでは…」

今季2度目の同一カード3連勝を狙う日本ハムは12日、ロッテ相手に3点差を逆転し、6x-5で劇的なサヨナラ勝利を収めた。打線は9回、先頭の3番郡司裕也が安打で出塁すると、4番マルティネスの適時三塁打で1点を返す。代走に五十幡亮汰が起用され、なおも無死三塁の場面で5番田宮裕涼の二ゴロが相手の失策を誘い、一・三塁と好機を拡大。6番・万波中正が四球で繋ぎ満塁となり、この日誕生日を迎えた8番代打・伏見寅威が値千金の同点適時打を放つ。そして最後は9番水野達稀がサヨナラ適時打を決めた。

日本ハムの今季の強さを象徴する大逆転劇に、12日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』でも大きな注目が集まった。

岩本勉氏は、勝利の鍵を握った代走・五十幡の存在を取り上げ「偶然ローカルの中継で映像がずっと流れていたが、マルティネスの打席で、すでにベンチの最前列に五十幡が立っていた。これは首脳陣の指示ではなく、五十幡のいつでも塁に出ますよ、引っ掻き回しますよというアピールだったと思う。それでロッテバッテリーは少し慌てたように見えた」と分析。

続く田宮の打席で、ゴロでも本塁突入のサインが出ていたとも考えられたが、岩本氏は「新庄監督はインスタグラムで、ゴロでは突入しないというサインがだったと明かした。だから五十幡は全く動いていない。後続にも調子の良い打者たちがいたので、抜けてから突入という指示だった」と否定。二ゴロで生還できなかった結果に、新庄監督が頭を抱えた様子もあったが「ゴロでも本塁生還できたか、という表情だった」と捉えた。

一連のプレーでの五十幡が放ったプレッシャーに「昨年のWBCでの周東佑京を思い出す存在感だった」と絶賛した。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』

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