青森市/旧青森国際ホテル跡地地区再開発事業、11月にも事業認可取得

青森市は、3月26日に都市計画決定したJR青森駅前にある旧青森国際ホテル跡地地区(新町1)の第1種市街地再開発事業に伴い11月の事業認可に向けた準備に入っている。市中心街の面積約0・8ヘクタールに商業、業務機能や集合住宅(約200戸)が入る複合施設を整備する。建物規模は22階建て延べ約3万6000平方メートル(容積対象約2万4800平方メートル)程度を想定。現在は旧青森国際ホテル跡地地区市街地再開発準備組合(代表=城ケ倉観光・神克行社長)が市や地権者と協議を重ねている。地権者数は非公表。年内に事業詳細を固め、本組合の設立を目指す。
所在地の新町1の一部はJR青森駅から東に約350メートルに位置する。周辺では4月に青森駅東口旧駅舎跡地に複合施設「&LOVINA(アンドラビナ)」などが入る青森駅東口ビルがオープン。2023年4月には複合商業施設「THREE(スリー)」が開業し都市機能が集積している。バス停留所も隣接するなど公共交通の利便性が高く、市はコンパクト・プラス・ネットワークの拠点の一つとして推進している。
20年に運営会社の破産で閉館した青森国際ホテルの跡地と建物を城ケ倉観光(青森市)が買い取っていた。青森国際ホテルをはじめ老朽化した中小小売・飲食店舗、空地を集約し、複合施設と駐車場を一体に整備。にぎわいの創出や歩行者の回遊性向上を図る。
2月の市都市計画審議会時点では、25年度の着工と28年度の竣工を予定している。
敷地内に「パサージュ広場」(駅前通り交流広場)などとつなぐ広場(空き地)と通路を確保し、にぎわいの創出や歩行者の回遊性向上を図る。建築物周辺に融雪装置を設置し、冬季の安全性・快適性を確保する。
再開発にフージャースコーポレーション、旭化成不動産レジデンス、NTT都市開発の3者が協力する。

© 日刊建設工業新聞社