鹿島道路/アスフィニッシャーガスヒーターの自動点火・消火装置開発

鹿島道路は道路舗装端部の施工性や安全性を高めるため、アスファルトフィニッシャー(AF)に搭載するガスヒーターを自動で点火・消火する装置を開発した。既設舗装体と新規アスファルト合材を確実に密着させ品質を高めるのが目的。作業員が行っていた点火と消火を自動化し、安全性の向上も図る。輸入・国産機を問わずどのメーカーのAFにも簡単に着脱できる構造にもなっている。自社での使用以外に製品販売も視野に入れる。
新たに開発し製品化したたのは自動点火消火式路面加熱装置「アイジェイヒータ」。AFの発進や停止を検知・連動してガスヒーターの点火や消火を自動で行う。強風などで火が消えた時も自動で再点火する。
具体的にはヒーター部にガス電磁弁と点火装置を備え、制御ボックスを介してAFの発進や停止に連動して点火・消火を行う機能を搭載した。フィニッシャーが稼働すると、AF後部で締め固めを行うスクリードバイブレーター部に固定した振動センサーが作動。自動的にヒーター部へのガス供給とヒーター部の点火を開始し、フィニッシャーの稼働が終了するとガス供給も自動的に停止し消火する。
鹿島道路によると「フィニッシャー走行時の振動とヒーター部を連動させる仕組みは業界初」(同社担当者)という。特許出願済みで国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)にも申請している。

© 日刊建設工業新聞社