【ヴィクトリアM】ナミュール武豊「切れる脚が出せず…」レース後ジョッキーコメント

5月12日、東京競馬場で行われた春の古馬牝馬G1・ヴィクトリアマイル(芝1600m)は、14番人気のテンハッピーローズが鮮やかな差し切りを決めて、大波乱を演出した。

ヴィクトリアM、レース後ジョッキーコメント
1着 テンハッピーローズ
津村明秀騎手
「やりましたー!(ここから眺める景色が)最高すぎますね。なかなかG1の舞台に手が届かなくて、惜しい時もあったんですけど、そういうこともあって、ここまで頑張ってやってこようと思ったのが実って本当によかったです。スタートから4コーナーまで、僕が思い描いていた以上にうまくいって、直線どれぐらい伸びるかっていうところでした。レース前には200mで先頭に立ってるとはまさか思ってなかったので、ちょっと自分自身もびっくりして、ラスト1ハロンがすごく長かったです。信じられない気持ちがいっぱいで、もうわけわからなかったですね。ゴールしてすぐはまさかっていう気持ちだったので涙出ないかもと思ったんですけど、やっぱり皆さんの声援がすごい聞こえてきた時にやっぱりちょっと高まりました。やっと初めてG1勝ちましたけど、これで終わりじゃなくて、まだまださっきの声援をまた浴びたいなと思い出したので、また勝ちたいです。これからも頑張ります」

2着 フィアスプライド
C.ルメール騎手
「良いスタート、良いポジションでスムーズな競馬でした。先頭に立つとフワッとするところもありましたが、勝ち馬が来てからも頑張ってくれました」

モレイラ「ベスト出せなかった」

ヴィクトリアM・マスクトディーヴァとJ.モレイラ騎手

3着 マスクトディーヴァ
J.モレイラ騎手
「ゲートではテンションが高かったが悪くないスタートでした。イメージ通りの競馬は出来ましたが、直線では周りの馬の動きでスムーズではなかったです。この馬のベストは出せませんでしたが、仕上がりは良かったです」

4着 ドゥアイズ
鮫島克駿騎手
「大外で待たされなかったのでゲートは上手く出せました。イメージ通り運べましたし、外を回りすぎずスムーズな形でした。(直線では)内からぶつけられて、それがこたえましたが、それでももうひと伸びして力を発揮してくれました」

5着 ルージュリナージュ
横山和生騎手
「よく頑張ってくれました。直線ではふた呼吸くらい待ってから追い出し、一瞬は3着あるかという脚でした。広いコースが合いますし、1600m〜1800mくらいの距離が良いと思います」

8着 ナミュール
武豊騎手
「結果を出せず残念です。初めてなので比較は出来ませんが、追い出してから切れる脚が出せず、ジリジリとした感じでした。本来の決め手が出せなかったです」

レース結果、詳細は下記のとおり。

5月12日、東京11Rで行われた第19回ヴィクトリアマイル(4歳上オープン・牝・G1・芝1600m・1着賞金=1億3000万円)は、津村明秀騎乗の14番人気、テンハッピーローズ(牝6・栗東・高柳大輔)が快勝した。1.1/4馬身差の2着に4番人気のフィアスプライド(牝6・美浦・国枝栄)、3着に1番人気のマスクトディーヴァ(牝4・栗東・辻野泰之)が入った。勝ちタイムは1:31.8(良)。

2番人気で武豊騎乗、ナミュール(牝5・栗東・高野友和)は8着、3番人気で川田将雅騎乗、ウンブライル(牝4・美浦・木村哲也)は6着敗退。

武豊ナミュールは痛恨の出遅れ

ヴィクトリアM・テンハッピーローズと津村明秀騎手

14番人気の伏兵、津村明秀騎乗のテンハッピーローズが波乱を演出した。スタートで武豊騎乗のナミュールが出遅れで場内はやや騒然。テンハッピーローズは道中後方で末脚を温存し、直線では大外から一閃。ライバルをあっという間に交わしていき、大波乱を演出した。単勝は2万860円、3連単は91万6640円と荒れ模様となった。

テンハッピーローズ 24戦6勝
(牝6・栗東・高柳大輔)
父:エピファネイア
母:フェータルローズ
母父:タニノギムレット
馬主:天白泰司
生産者:社台ファーム

【全着順】
1着 テンハッピーローズ 津村明秀
2着 フィアスプライド C.ルメール
3着 マスクトディーヴァ J.モレイラ
4着 ドゥアイズ 鮫島克駿
5着 ルージュリナージュ 横山和生
6着 ウンブライル 川田将雅
7着 モリアーナ 横山典弘
8着 ナミュール 武豊
9着 スタニングローズ 西村淳也
10着 サウンドビバーチェ 松山弘平
11着 キタウイング 杉原誠人
12着 フィールシンパシー 横山琉人
13着 コンクシェル 岩田望来
14着 ライラック 戸崎圭太
15着 ハーパー 池添謙一

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