【ミニレビュー】PC-Triple C導体採用、サエクの中核電源ケーブル「PL-7500」

今話題のアクセサリーを毎週ピックアップして、音質改善のポイントをコンパクトにご紹介する「オーディオアクセサリーひとくちレビュー」。今回は、電源ケーブルに定評のあるSAEC(サエク)から昨年登場した「PL-7500」をピックアップ。導体はPC-Triple Cを採用、「PL-9000」「PL-7500」「PL-5900」と3モデルラインナップする電源ケーブルの、ちょうど中核グレードの製品となる。

SAEC 電源ケーブル「PL-7500」(価格:115,500円/1.5m、121,000円/2.0m、132,000円/3.0m)※すべて税込

透明感・明瞭性がさらにパワーアップ

サエクの電源ケーブル「PL-7500」をマランツ「SA-10」に装着して試聴する。ダイアナ・クラール『LIVE IN PARIS』がとにかく素晴らしい! アルバム冒頭の拍手がきわめて解像度高く描かれるので、拍手の数が激増したよう。

マランツのSACDプレーヤー「SA-10」の付属電源ケーブルから差し替えてテスト

プラグとコネクターをNCF化した効果だろう、ノイズフロアの低さには快感を覚えるほど。ブラシワークも聴衆の咳も高精細、立体感豊かで、定位は三次元的にビシッと決まる。

コネクタは、独自の制振素材NCFを搭載したフルテック製に金メッキを施している

ハイ・ファイ・セット『ゴールデン☆ベスト 荒井由美・松任谷由実・杉真理作品集』はヴォーカルが断然立体的! 埋もれていたベースの音像が難なく聴こえ、「星のストレンジャー」冒頭のシンバルが解像度は増しているのに耳障りではなくなっている。「月にてらされて」はハーモニカが実に伸びやかに響き、抒情性が否応なしに高まる。

サエク流の透明感・明瞭性が、プラグ・コネクターのNCF化によってパワーアップした感がある。

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