生田斗真「無痛分娩おねだり」発言でP&Gに問い合わせ殺到 「ノーコメント」貫くCM企業の苦しい胸中

生田斗真(C)日刊ゲンダイ

生田斗真(39)の舌禍が尾を引いている。生田は5日、インスタグラムのストーリーズで集まったファンからの質問に答え、その中で「今日で妊娠9カ月です 出産こわいよー」というコメントに対し、「旦那様に無痛 おねだりするか」と回答。その発言が、《無痛分娩をブランドバッグか何かと勘違いしてる?》《おねだりって言葉のチョイスが本当に無理》と、女性蔑視の発言だと受け取る人たちが多く、批判の声が上がった。

7日、生田はインスタグラムのストーリーズで「費用はかかってしまうけど恐怖心を緩和するためにも、一つの大切な選択だと勉強をしていたので それをご家族で話し合われる事もいいのではないか とお伝えしたかったのだけど 言葉足らずでした」と投稿の意図を説明すると共に謝罪したが、生田を長年に渡り起用してきたP&Gの洗濯用洗剤のアリエールのCMにも《もうアリエールのCM見たくない》《CM降板してほしい》と、拒否反応も多く散見されている。

■出産経験者から生田を擁護する声も

「P&Gは、アメリカ合衆国オハイオ州に本拠を置く、日本における外資系企業で、ホームページでは多様性を重んじ、ジェンダー平等にも力を入れ、さまざまな取り組みをしていることが掲載されています。そういった人権意識の高い企業だからこそ、今回の炎上の対応にはかなり慎重にならざるを得ないでしょう」(広告代理店関係者)

10日時点の、日刊ゲンダイの「CM降板はあるのでしょうか?」という質問に対し、P&Gジャパン広報部は、「生田さんのCMについてのお問い合わせを多数いただいておりますが、現状ではお返事の確約ができません」と回答。「それはノーコメントという認識でよろしいでしょうか?」という質問に対しては「そうです」と応じた。

「生田さんの発言に関しては、言い方さえ間違えなければ無痛分娩について考えるいい機会になったと見る向きもあります。《うちの旦那なら、無痛ってなんだっけ、うちの奥さんそれしたっけ?状態ですもん。無痛って言葉も、それが高額なことも知ってるなんて及第点かと》と自らの夫と比較する形で、生田さんを擁護する出産経験者の意見も出ており、不倫などの不祥事ではない単なる失言での降板はやり過ぎという企業側への批判も生む可能性もある。企業としてはますます対処に頭を抱えているのではないでしょうか」(同)

生田は13年から、アリエールのCMに起用されており、過去には妻・清野菜名との交際時、清野が出演する「劇団☆新感線」の地方公演に、陣中見舞いとして出演者らにアリエールを差し入れしたと報道されるなど、公私共にアリエールのセールスに貢献してきた。

「昨年の旧ジャニーズの性加害問題の際も、P&Gジャパンのヴィリアム・トルスカ社長は取材に対し、『我が社には非常に高い倫理基準があり、サプライチェーンに関わる全員に同じ倫理基準をもってほしい』と高い人権意識を伺わせる発言をしています。今回の生田さんの発言の真意はさておき、やはり女性に対する人権意識に欠けた言葉のチョイスであると、企業がみなすかどうかによって、今後の起用への影響も変わってくると考えられます」(同)

口は災いの元というが、起用タレントの失言は、スポンサー企業にとっても災いであることは間違いないだろう。

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