カブス、延長戦制して同地区カード勝ち越し 鈴木誠也は好守備に阻まれ5打数ノーヒット

● パイレーツ 4-5 カブス ○
<現地時間5月12日 PNCパーク>

シカゴ・カブスが延長戦を制し、同地区パイレーツにカード勝ち越し。鈴木誠也外野手(29)は「2番・指名打者」でフル出場するも、ノーヒットに終わった。

初回、第1打席は高めに浮いたカーブを打つも、平凡な中飛。3回表の第2打席では、高めのフォーシームを捉えるも、左翼フェンス際への左飛。5回表の第3打席は内角のフォーシームで中飛。パイレーツ先発の左腕ファルターに対して、3打席続けて外野フライに倒れた。

同点の7回表、一死一、二塁の好機で迎えた第4打席は2番手右腕オルティズと対戦。カウント3-0から真ん中付近のシンカーを捉え、左中間へ飛ばすも、この打球を中堅手スウィンスキーがスライディングキャッチ。続くコディ・ベリンジャーの打席では、二遊間へのライナー性の打球を遊撃手クルーズがダイビングキャッチ。好守備に阻まれ、無得点に終わった。

9回表、二死一、三塁の絶好機で迎えた第5打席は守護神ベドナーと連日の対戦。一塁走者の盗塁で二、三塁となった後、カウント1-2から外角ボールゾーンのフォーシームに手を出し、投ゴロ。またしても好機を逸する結果となった。

カブスは9回裏、守護神ヘクトル・ネリスが一死満塁のピンチを背負うも、決定打は許さず、延長タイブレークへ突入。そして10回表、ベリンジャーの適時打でリードを奪うと、パトリック・ウィズダムの2号ソロが飛び出すなど3得点。10回裏は1点差まで迫られながらもアルバート・アルゾレーが締め、延長戦に勝利。同地区カードに勝ち越し、地区首位ブリュワーズとの差を0.5ゲームとしている。

この試合の鈴木は母の日に合わせてピンクのリストバンド、バッティンググローブを身に纏い、ピンクのバットで打席入り。5打数無安打だったが、10回表には延長タイブレークの二塁走者として決勝点を記録した。なお、今季成績は打率.290、OPS.832となっている。

© 株式会社シーソーゲーム