ウェッジの”±5ヤードの距離”を調節するには?「フィニッシュを…」と解説

振り遅れを怖がると、回転不足になりやすくなります。

しっかり回転をするには、胸を左に向けていくことが大事。

ウェッジの番手間における、飛距離調整のコツもあわせて解説します。

振り遅れを恐れず切り返したら体を左に向ける

「当てたいという意識が強かったり振り遅れを恐れると回転が不足する。体の右側でインパクトを迎えるくらいの意識で体を回そう!」

切り返しでお尻を突き出しながら左カカトに踏み込めれば、インパクト以降も体は勝手に回っていきますが、回転不足にならないように胸の回転はしっかり意識しましょう。

切り返したあと、胸を思い切ってターゲット方向まで回し切る意識が重要です。

「体を開くな」という指導を受けた経験がある人も多く、振り遅れに対する恐怖心もあって回転不足になりがちですが、下半身さえちゃんと動いていれば振り遅れることはありません。勇気をもって胸を左に向けてください。

トップはコンパクトに、でもそれ以降はダイナミックに振ることが、ウエッジショット成功の秘けつですよ。

回転が足りないと手打ちになる

ダウンスイングで体の開きを抑え、体の正面でインパクトしようとすると、回転不足で手打ちになりやすいので注意。

これがプロのウエッジショット!

コンパクトなトップから、沈み込むように踏み込みながら切り返し、ダイナミックに左に回っていく。

番手間の距離に困ったらフィニッシュの胸の向きで飛距離をちょっと抑えよう

ウエッジの番手間の飛距離は、バックスイングの大きさや力感で調整しようとするとダフリやすい。フォローの体の回転量を少し抑えめにし、最初に決めたフィニッシュの胸の位置に向かってゆるめずに振り切ることが大事。

バックスイングの振り幅や力感で調節するとゆるんでダフリやすい。

いかがでしたか。小泉プロのレッスンをぜひ参考にしてください。

レッスン=小泉正樹
●こいずみ・まさき/1995年生まれ、千葉県出身。185㎝、80㎏。日大ゴルフ部出身で千葉県アマや国体で優勝。2017年にプロ転向し、現在はAbemaツアーを主戦場としている。フリー。

構成=鈴木康介
写真=中野義昌
協力=日神グループ 平川CC

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