岩手大、理系学部の再構築を構想 2025年4月の「獣医」新設合わせ

 

 岩手大は2025年4月の獣医学部新設に合わせ、理系学部の再構築を構想している。理工は人工知能(AI)時代に対応し、データサイエンス応用力と情報分野の強化を目的とした「クリエイティブ情報コース」を新設。農は新たに食品健康科学、分子生命医科学の2コースを設けるなど学科を改組する方向。小川智学長は再編により「理系学部の最適化にめどが立つ」としている。

 理工学部の学科は三つから理工のみに再編し、入学定員を440人から414人とする。新コースではデジタルメディアやユーザーエクスペリエンス(UX。商品やサービスを通して得られる体験)分野などで活躍する人材育成を目指す。

 農学部は「食料」「生命」「環境」のキーワードに対応した学科と動物科学・水産科学の計4学科とする。うち分子生命医科学コースは理工学部から生命分野を移す。気候変動や農林水産業の情勢変化を踏まえ「農学の総合知」教育を進める。入学定員は、共同獣医学科が独立後も現行とほぼ同じ226人とする。

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