兄は日本代表 J2→欧州へ…今季4Gの20歳隠れたタレントは何者?「パリ五輪連れてけ」の声

NECナイメヘンの佐野航大【写真:徳原隆元】

佐野航大はナイメヘンで今季4得点目

オランダ1部NECナイメヘンは5月12日、リーグ第33節で日本代表FW上田綺世の所属するフェイエノールトと対戦。ホームで2-3の敗戦を喫する。それでも1ゴールで鮮烈なインパクトを残したのが20歳のMF佐野航大だった。

2022年に米子北高校からJ2ファジアーノ岡山に加入した佐野は23年8月にナイメヘンへ完全移籍する。徐々に出番を掴んでいくと、第24節FCフォレンダム戦(5-2)で移籍後初ゴールをマークした。

迎えた2位フェイエノールト戦でも左前線でスタメンを飾った佐野。すると1点ビハインドで迎えた後半2分、エリア手前でパスを受けた佐野がカットインから右足を振り抜く。綺麗な軌道を描いた一撃が決まり、今季公式戦4ゴール目をマークした。

その後点の奪い合いとなった試合は2-3で敗れてしまったが、ゴールシーンには「ビューティフルだ」「パリオリンピック連れてけ」「スーパー」といったファンの称賛も相次いでいる。

そんな佐野の実兄は、鹿島アントラーズの日本代表MF佐野海舟だ。アンダー世代でプレー経験のある弟の佐野航大にも、将来のA代表招集に期待が懸かる。ドイツの移籍情報サイト「Transfermarkt」の情報では、佐野航大の最新市場価格は100万ユーロ(約1億7000万円/3月18日更新)。今季の顕著な活躍も踏まえ、非常に将来が楽しみな選手だ。(FOOTBALL ZONE編集部)

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