DeNA・昨日の勢い活かせず打線沈黙でカード負け越し…三浦監督「チャンスは何回か作れましたけど、うまくいかなかったですね」

【DeNA】昨日から一転ホームが遠い0封負け…好投ながら敗戦投手の大貫晋一「無駄な四球からの失点になってしまい反省しています」

先発が必要十分のピッチングを見せたが、打線が沈黙。昨日の爆勝の勢いを活かすことができす、このカード負け越しとなってしまった。

結果的にではあるが、ピッチャーに与えたフォアボールがこの一戦のポイントとなってしまった。DeNAの先発・大貫晋一は3回2死までパーフェクトピッチングと最高の立ち上がりだったが、9番目のバッター才木浩人を簡単に追い込みながらもフォアボールで出塁させてしまうと、続く井上広大にこのゲーム初ヒットを許しピンチを広げられてしまう。すると2番の中野拓夢にライト線に運ばれ1点を献上。

打線は才木の前に4安打のみと抑え込まれ、母の日使用のピンクのバットから快音が響くことはなかった。

8回を投げ切り失点1と好投しながらも、敗戦投手となってしまった大貫本人は「無駄な四球からの失点になってしまい反省しています。投手に対して四球を2個与えてしまった原因は何なのか考えて次回登板まで取り組みたいと思います」と反省の弁。

三浦監督は「ピッチング自体はね、非常に良かったと思うし、ブルペンの状態からそのまま試合でもしっかり組み立ててね、それが生きてました」と高評価。しかし「やっぱりあの1点に尽きるかなと。ツーアウトランナーなし、ツーストライクまで追い込んでからのフォアボールですね。それ以外は本当に良かったかなと思いますけど、結果こういう流になれば、あの1点がってなりますけどね」と本人同様、唯一の失点につながったピッチャーへの四球を悔やんでいた。

完封を許した才木には「よかったですね。真っ直ぐも強かったですし、変化球のキレもね。チャンスは何回か作れましたけど、うまくいかなかったですね」と唇を噛んだ。

ただ頭部打撲で心配されながら、この日復帰していきなり2安打と結果を出した宮﨑敏郎に「幸い昨日1日だけですんだんで良かったですね。今日の状態見ても、もう問題ないかなと。試合に出て、ボールの見え方とかも特に問題なかったって言ってましたしね」とホッとした表情。また最終回に代走で盗塁を決めた森敬斗には「非常に自分が何を求められてるのかっていうことを、しっかりと初球に決めくれるっていうのも、しっかり準備できてるからだと思います」と攻撃のオプションが増えた点にも満足げだった。

筒香嘉智が帰還し一気に波に乗りたかった3連戦は、残念ながら勝ち越せなかった三浦ベイスターズ。来週からの北陸で、再び勢いを取り戻してもらいたい。

写真・取材・文 / 萩原孝弘

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