三菱UFJが日立の英国バス電化に出資、事業共創投資で「象徴的取組」

三菱UFJ銀行(以下、三菱UFJ)は5月10日、日立製作所が英国に保有するグループ会社の日立ゼロカーボンによるEVバス1000台を市場投入する案件に740万ポンド(約14億円)を出資すると発表した。同行が推進する「事業共創投資」の枠組みを基盤とする「新しく象徴的な取り組み」という。

日立ゼロカーボンは商用車のEV充電プラットフォームを提供する。同社と公共交通を運営する英国企業ファーストグループは2023年11月、EVバス1000台分のバッテリーを調達し、EV転換を進めるプロジェクト推進で合意。三菱UFJは23年12月に日立ゼロカーボンと事業共創契約を結んでおり、今回、プロジェクトへの投資を決めた。

同行によると、今回の投資は「国際的な運輸部門の電化に貢献する日立の技術と三菱UFJの金融知見を掛け合わせた、新しく象徴的な取り組み」。また、「プロジェクトの事業モデル・ストラクチャー構築を通じ、運輸事業者は、電化転換に関する巨額な資金調達が可能となり、電化推進への障壁を下げる取り組みとして、マーケットでも注目されて」いるとしている。

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