千葉雄大、『アンメット』若葉竜也との共演を語る 「“竜ぴっぴ”とのお芝居は刺激的」

毎週月曜22時よりカンテレ・フジテレビ系で放送中の月10ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』。第5話の放送に向けて、星前宏太役の千葉雄大からコメントが到着した。

講談社『モーニング』で連載中の人気コミック『アンメット -ある脳外科医の日記-』を連続ドラマ化する本作は、事故による後遺症で過去2年間の記憶がない脳外科医のミヤビ(杉咲花)が、同じ脳外科医でアメリカ帰りの三瓶(若葉竜也)と出会い、医師としての自分を少しずつ取り戻していく、新たな医療ヒューマンドラマ。

5月6日に放送された第4話では、ミヤビの診療記録を自分の目で確かめたい三瓶が関東医科大学病院に乗り込み、大迫(井浦新)の手術に無断で入り込むという大胆不敵な行動に出た挙句、鮮やかな手技で少年の脳に潜む腫瘍を全摘出。非常識ではあるものの、患者を救うためなら手段を選ばない凄腕の脳外科医であることをまざまざと見せつけた。しかし、この行為は医師として決して許されないと大迫は激怒。ミヤビの記憶障害を「治る可能性がある」という三瓶と、「もう治療法がない」という大迫。医師として真逆ともいえる価値観を持つ2人の対立関係があらわになった。さらに、ミヤビにカテーテル手術を頼まれ嬉しそうな表情を見せたかと思えば、実は論文のためにミヤビを利用した綾野(岡山天音)、三瓶に不信感を抱くような一言をミヤビに放つ麻衣(生田絵梨花)、そして、どうやらミヤビの記憶を巡って何か企みを感じさせる大迫など、登場人物たちのブラックな一面も垣間見えた。

5月13日に放送される第5話では、三瓶が脳外科医に復帰したばかりのミヤビを、もやもや病の手術の術者に指名。三瓶を、そして医師としての自分を本当に信じていいのか、麻衣の一言で再び気持ちが揺れ始めるミヤビ。また、三瓶の良き理解者でもある星前(千葉雄大)が、専門医のあり方について珍しく三瓶と意見を対立させる場面も描かれる。

突然三瓶をバックハグしたり、本気なのかボケなのか分からない三瓶の一言にノリツッコミしたりと、医局のムードメーカーでお茶目な一面を持つ星前。特に千葉と若葉竜也の掛け合いが話題で、第3話には、食堂でミヤビと仲良く食事する綾野に三瓶が嫉妬し、「あの野郎。ぶっとばします」とらしくない一言をいう場面が登場した。続く「昨日ロッキー観たんで」という三瓶の台詞は若葉が考案し、それに対し、千葉が「じゃあいいか……ってなんないのよ!」というツッコミを即興で返したという。そんな2人は、親睦を深めるため共演者をあだ名で呼び合うというアンメットチームの約束を継続中で、「竜ぴっぴ(若葉竜也)」「ばーちー(千葉雄大)」と呼び合う仲。千葉は、三瓶の部屋でのシーンを“ベッドシーン”と呼んでいるとか。その理由について千葉は、「“竜ぴっぴ”とのお芝居は刺激的なので、ある種、間違っていないかなと思います(笑)」と、星前さながらのお茶目な笑顔で答えた。

三瓶とはまた違うやり方で、ミヤビの脳外科医復帰をやさしくサポートするなど、包容力バツグンの星前。そんな心優しい星前が、信頼を寄せる三瓶に異を唱えたのはなぜか。救急と脳外科を兼務し、全科で専門医レベルを目指す星前は、鬼の看護師長・津幡(吉瀬美智子)にもすごいと言わせるだけの知識と技術の持ち主なのだが、そこにはある理由が。新たな試練に直面するミヤビを医局メンバーがみんなで支える第5話では、星前の過去も明らかに。演じる千葉は「自分が患者として病院に行くと、先生ってすごく人間離れした“縋る(すがる)”存在だと思うのですが、先生も人間でいろいろあります。第5話では、星前が、自分の目指す医者の姿についてお話しするシーンがあるので、楽しみにしていてください」と見どころを語った。

【千葉雄大 コメント】
●『アンメット』の魅力
撮影が始まる前の顔合わせで、「“日が変わる”ということを大切にしたい」とプロデューサーがおっしゃっていて、すごく素敵だなと思いました。それは、ミヤビちゃんに思いを馳せてもそうだし、僕たちにしてもそう。目まぐるしい日常で忘れがちですが、その日うれしかったこと、悲しかったこと、大きくなくても温度感のある人と人との関わりが魅力かなと僕は思います。週の始まりで憂鬱な方も、このドラマをご覧になって明日からのちょっとした活力になってくれたらうれしいです。

●周囲の反応や反響と、星前を演じるにあたり意識していること
普段、感想等を送られてこない方からもご好評の連絡をいただきました。星前先生はわかりやすく言うと「なんでもいいよOK!」みたいな受け皿を持っている人だと思うので、救急にしても、三瓶とのやりとりにしても、ある種すべてをおもしろがって生きてる人かなと思って取り組んでいます。

●若葉竜也との撮影中のやりとり、尾崎匠海とのエピソードなど
三瓶先生の部屋に星前がいる場面を僕はベッドシーンと呼んでいるのですが、“竜ぴっぴ”(若葉竜也)とのお芝居は刺激的なのである種間違ってはいないかなと思います(笑)。“竜ぴっぴ”が“ばーちー”と初めて呼んだ日のことを、僕は“ばーちー記念日”として今も覚えています。風間役の“たくみん”からはお芝居のことについて質問されることが多いのですが、うまく答えられずいつも歯がゆい気持ちですが、たくみんからはINIの『Ferris Wheel』という曲の振り付けを教えてもらって、サビは覚えました(笑)。僕とは違い、彼は教えるのが上手です。

●自身の楽屋に戻らず、スタッフ・キャストのいる前室にずっといる理由
単純に楽屋に戻るのが面倒くさいからです(笑)。でも、喋ってても黙ってても居心地がいいです。セットの撮影ではスタッフの方が温かいご飯を炊いてくれて、みんなでごちそうになりました。みんなでおかずを持ち寄ったり、幸せな時間です。

●撮影を乗り切るためのリラックス方法
うちのわんこと過ごす時間ですね。特別なことはあまりありません。割と、疲れたら疲れたと言ってしまいます。でも、主演の(杉咲)花ちゃんの小さくもたくましい背中を見ていたら、「ちゃんとしなきゃ!」と思い撮影しています。

●第5話の見どころ・視聴者へのメッセージ
自分が患者として病院に行くと、先生ってすごく人間離れした「縋る(すがる)」存在だと思うのですが、先生も人間でいろいろあります。星前の自分が目指す医者の姿についてもちょっぴりお話ししているので、5話もぜひ、よろしくお願いします。

(文=リアルサウンド編集部)

© 株式会社blueprint