アウェーでの第1戦で手痛い逆転負け
アジア王者を決めるAFCチャンピオンズリーグ（ACL）の決勝第1戦が5月11日に行われ、アル・アイン（UAE）は横浜F・マリノスに1-2で敗れた。第2戦での逆転優勝を期すなか、日産スタジアムを訪れたアル・アインサポーターが試合後に見せた姿に注目が集まっている。
試合は前半12分、一瞬の隙を突いたアル・アインがMFモハンメド・アルバルーシのゴールで先制。その後は、MF植中朝日らのシュートで横浜FMに攻め込まれるも、ゴールを許さず1点リードで前半を折り返した。
しかし、後半に入るとホームの横浜FMが反撃。同27分に植中のヘディングシュートで試合が振り出しに戻ると、同39分にはコーナーキックの流れから最後はMF渡辺皓太が押し込み、横浜FMが逆転に成功した。試合はこのままタイムアップ。アル・アインは1点ビハインドの状況で、現地時間5月25日に開催されるホームでのリターンマッチに臨むことになった。
この試合では、クラブがUAEから2機の大型チャーター機を用意したこともあり、アル・アインサポーター約1000人が集結。失意の結果に終わったとはいえ、ファンとしての品格を忘れることはなかったようだ。UAEプロフェッショナルリーグの公式X（旧ツイッター）は5月12日、アル・アインサポーターに密着した1本の動画を公開した。
この動画では、アル・アインサポーターが横浜FMのファンらと試合前に盛り上がる様子から始まり、試合の感想などがリポーターによって紹介されている。そして終盤にカメラが捉えたのは、青いゴミ袋を持ってスタンドの清掃をするアル・アインサポーターの姿。試合後のゴミ拾いといえば、これまで日本代表のファンが世界的に注目を集めてきた。そんな美しい習慣は、国境を越え海外サポーターにも伝わっているようだ。
アル・アインサポーターのゴミ拾いは、試合後SNS上で話題に。品格を感じさせる姿に、「素晴らしいですね」「中東のイメージが良い意味で変わりました」「めっちゃいい人たちやん」「きれいに使っていただいて感謝」「最高」「日本のサポーターの行いが世界に広がってる」「素直にありがとうと伝えたい」といった反応が寄せられている。（FOOTBALL ZONE編集部）
