木陰に先客、涼むカタツムリ? 大きな渦巻き形の殻、40年前開かれた会議の記念彫刻 神戸・ポーアイ

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 5月というのに暑い日が続く。神戸・ポートアイランドで涼を求めていると、木陰に先客がいた。

 大きな渦巻き形の殻が印象的なカタツムリだ。周囲を探すと、大小8匹を発見。だが、1匹たりともぴくりとも動かない。暑さに負けたのか…。

 実は、1983年にポートアイランドなどで開かれた日本文化デザイン会議の記念彫刻という。会議には約8千人が参加し、海について激論を交わした。それから40年超。83年に平均15.8度だった神戸市内の平均気温は、2023年には18度まで上がった。

 改めて彫刻を見る。殻は強い日差しに当たり続けたかのように黒く変色していた。「アツくなるのは議論だけにして」。そんな叫びがカタツムリから聞こえた気がした。(長沢伸一)

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