星が丘在住加藤さん 桜204本を画集に 「市役所さくら通り」を記録 相模原市中央区

「ギャラリーパスタイム」として一般公開している自宅で画集を紹介する加藤さん

星が丘在住の加藤忠一さん(82)が、画集『淡彩スケッチ204本の桜―相模原市さくら通り―』を4月に電子書籍で出版した。老木化が進む市役所さくら通りの景観を記録に残そうと、通りに植えられた全204本の桜を1本ずつ描いた。

画家の加藤さんは、ペンで描いた線画に水彩で色をのせる「淡彩スケッチ」で、風景や植物などさまざまなモチーフを表現してきた。

「立派な古木が伐採されて、若木に植え替えられていく。(古木を放置すると)危ないので仕方ないけれど、寂しさを強く感じた」。長年親しんできた風景を後世にも伝えるため、昨年の冬頃から制作を始めた。まずは幹だけを描き、桜が開花してから集中的に色をつけて仕上げた。「画集を見開きで見ると、さくら通りの中央に立って眺めた時のようになる」と加藤さん。背景の建物にはあえて色をつけず、桜の美しさを強調した。

画集は電子書籍作成サイト「ボイジャー・ロマンサー」で無料公開している。左記二次元コードを読み込むと閲覧することができる。問い合わせは加藤さん【携帯電話】080・8903・5370。

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