かながわ海岸美化財団 海でBBQ「マナー守って」 ごみ散乱、景観や衛生環境悪化も 藤沢市

バーベキュー利用者が放置したと思われるごみ。空き缶や容器のほか、金網や炭もある(写真は小田原市酒匂海岸=かながわ海岸美化財団提供)

新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に以降後初のゴールデンウィーク。海岸は多くの観光客でにぎわった。一方で例年問題となっているのが、バーベキュー後のごみだ。利用者が持ち帰らずに放置されるケースが相次ぎ、県や市などがマナーの順守を呼び掛けている。

「雨の中、がんばって片付けていますが、ため息しか出てきません」

7日、相模湾沿岸の13市町の海岸美化活動などを行うかながわ海岸美化財団の関係者がSNSで漏らした。小田原市の酒匂海岸。ごみ袋には食材の容器やアルコール類の空き缶に加え、金網や炭が山積みになっていた。

同財団によると春の連休中は市町を問わず、BBQごみが一気に増える。今年も連休前にホームページなどでマナー順守を呼び掛けたが、芝生でたき火をしたり、空き缶や炭を埋めたりするなど悪質なケースが後を絶たない。藤沢市内も例外ではなく、連休明けはごみが散見されたという。

同財団が年間で回収する海岸ごみは2022年度1419t。過去5年では減少傾向にあるが、BBQピークの5月は依然多いといい、「景観だけでなく衛生環境も悪化する。ごみは持って帰る。ルールとマナーを守って」と訴えている。

市では海水浴場開設期間中、砂浜でのBBQ利用は禁止している。

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