イスラエル軍、ガザ北部に戦車再投入 ハマスが戦闘員再結集か

Nidal al-Mughrabi

[カイロ 12日 ロイター] - イスラエル軍は12日、パレスチナ自治区ガザ北部のジャバリア東部に戦車を投入した。前夜から激しい空爆や地上砲撃を行い、19人が死亡、数十人が負傷した。ガザの保健当局が明らかにした。

ガザ保健省によると、イスラエルの軍事作戦によるパレスチナ側の死者は3万5000人を超えた。

イスラエル軍のハガリ軍報道官は11日、過去数週間にイスラム組織ハマスが北部ジャバリアで戦闘能力の再構築を試みているのを確認したとし、そうした試みを阻止するため部隊が活動していると述べた。

ガザ市ザイトゥーン地区で活動する部隊がパレスチナ人戦闘員30人前後を殺害したことも明らかにした。

イスラエル軍はザイトゥーン、サブラ両地区にも戦車を再投入した。軍は数カ月前にこれら地域の大半を制圧したとしていた。

一方、イスラエル軍は南部ケレムシャローム周辺で空襲警報が鳴り、ラファ付近から発射されたロケット弾2発を迎撃したと発表。イスラエル中部アシュケロンでもガザからのロケット弾で空襲警報が鳴り、ハマスが依然ロケット弾攻撃を行えることを示した。

ハマス系のアルアクサTVによると、ロケット弾はジャバリアから発射された。

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