スペイン・カタルーニャ議会選、独立派が過半数届かず

Joan Faus

[バルセロナ 12日 ロイター] - スペイン北東部カタルーニャ自治州で12日に行われた州議会選挙は、社会党が最大議席を獲得した。一方、州の独立を目指す勢力は過半数に届かなかった。

開票率約99%時点で、サルバドール・イジャ氏率いる社会党は135議席中42議席を獲得した。独立支持派のカタルーニャ連合(ジュンツ)は35議席、現在の州与党である分離主義政党、カタルーニャ共和左派(ERC)は20議席、それぞれ獲得した。

最大野党である保守の国民党は2021年の前回投票以来の大幅議席増となり、3議席から15議席に増えた。投票率は58%と低かった。

今回の結果は2017年のカタルーニャ州独立住民投票と独立宣言を主導した分離派勢力にとって存亡の危機になるとみられる。

社会党のイジャ氏はカタルーニャ州の「新時代だ」と歓迎した。ただ、どの政党も過半数に達しておらず、政党間のイデオロギー対立で再投票の可能性もある。

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