「絞殺のため電気コード購入」 凶器か、男の車内で発見

送検のため、警視庁大崎署を出る平山綾拳容疑者=13日午前8時47分

 栃木県那須町で焼損した夫婦の遺体が見つかった事件で、仲介役とみられ、殺人容疑で再逮捕された平山綾拳容疑者(25)の車から電気コードが見つかっていたことが、捜査関係者への取材で13日までに分かった。平山容疑者が事件数日前に購入し「夫婦の首を絞めて殺害するつもりだった」と供述していたことも判明。夫婦は窒息死しており、警視庁と栃木県警の合同捜査本部は凶器の可能性もあるとみて調べる。

 夫婦は会社役員宝島龍太郎さん(55)と妻幸子さん(56)。捜査本部は13日、平山容疑者を送検した。

 東京都品川区の空き家のガレージで夫婦が殺害された疑いのある時間帯に、平山容疑者が周辺にいる姿が防犯カメラに写っていたことも判明。捜査本部は、事件を主導したとみられる関根誠端容疑者(32)ら死体損壊容疑で逮捕した平山容疑者以外の5容疑者も空き家やその周辺にいたとみている。空き家は前田亮容疑者(36)が役員を務める不動産会社が管理しており、5容疑者も殺人容疑で再逮捕する方針。

警視庁

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