片桐仁「“自分は何なんだろう”っていうのをずっと思ってましたね」芸人、俳優、アーティストとして活動する中で、生まれた“自分が何者か”という葛藤

俳優の片桐仁が5月11日に放送された『Google Pixel presents ANOTHER SKY(アナザースカイ)』に出演。自身初の海外での個展を開催した台湾を訪れ、“自分が何者なのか”という葛藤を抱いていたことを打ち明けた。

お笑い芸人としての活動を経て今や俳優として多くの作品に出演する片桐は、「“(自分は)何なんだろう”っていうのを、ずっと思ってましたね」と切り出すと「そもそも芸人業も相方(小林賢太郎)に“やらない?”って言われたので、すごくふんわり始めちゃったんですけど」とコンビ結成を振り返る。

続けて芸人、俳優としての活躍に関して複雑な心境を淡々とこう明かした。

「才能がある人が横にいたおかげで、なんか仕事もらえたりして“あれ俺芸人なのかな”と思うんですけど、“普段そんな面白いこと言えないな”とか、すごいコンプレックスがずっとある中、俳優の仕事がちょこちょこ出てきて、で、“あれ俺俳優なのかな?”って思うんだけど、でも俳優の勉強とかも全然してないし、どういう芝居をしたいかみたいなのも、ぼんやりしたまま。ただただ歳だけを取っていくって感じだったんですよね」

また、彫刻家・芸術家としても活動していたものの「アートもやっぱり作品は作ってるんだけど、あくまでも趣味の延長というか、怖くて売りにも出せないし…」と踏ん切りをつけられないでいたという。

多才で様々な分野で活動を続けていた片桐であったが、総じて「“どう思われたいんだろう”かもしれないし、“どう思われてるんだろう”もあったし…」と“自分が何者なのか?”についての苦悩し、自信を失っていた過去を語った。

思い悩んでいた片桐ではあったが、「アートも俳優業も全く同じで、“コツは続けることなんですよ”。いつでも辞めようと思えば辞められるんです。だけど、シンプルになんだろうね…“バッターボックスに立つ”みたいな言い方する人もいますけど、なんかそれだけなんじゃないかなと思いますね」と継続することで得られる“気づき”もあったそう。

「個展やると自分的にはイマイチだと思ってた作品も“これかっこいいよ”とか言ってもらったりする」と“気づき”の一例を挙げると、アートだけのことではなく「俳優も一緒です。“今日うまくできなかったな”と思うと“今日良かったよ”って言われたりとか…」と俳優とアートの共通項を明かした。

その後、個展の重要性について「自分の視野を広げてくれるっていう意味もありますかね」と話すと、「色んな意見聞けるので、個展っていうのはやった方がいいんだなと思ったりとか、色々やりながら気づくことばっかりでしたね」と考え方が好転した経緯を振り返る一幕も。

さらには、『宜蘭縣庁舎(ぎらんけんちょうしゃ)』を訪問した時に話した建築家の方が語った“建築家が思ってたように(完成させたものを人々が)使わないこともあるから”という言葉を引き合いし、「“思った使いかたじゃない使いかたをする”って言ったじゃないですか?あれが僕は肝だと思って、作品も受け取る人によって、見方によって全然違うこと言うし、芝居もそうで、なんかそこが結構面白そうだなって思いますね」と俳優、アートの魅力を感慨深げに語った。このシーンには、VTRを見ていたMCの今田耕司も片桐の言葉に「確かにね」と納得の反応を示した。

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写真提供:(C)日テレ

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