香港個人旅行の許可制度、中国8都市が新たに参加

[香港 11日 ロイター] - 中国本土から香港に、団体旅行の形ではなく個人で旅行することを認める制度に、新たに8都市が加わった。香港は、民主化デモに対する取り締まりや新型コロナウルスのパンデミックに絡む制限措置の余波で旅行客が激減しており、制度加入は香港経済をてこ入れする狙いがある。

「個人訪問スキーム(IVS)」と呼ばれるこの制度は2003年に開始し、既に51都市が参加していた。新たに加わったのは山西省大原市、内モンゴル自治区のフフホト市、黒竜江省のハルビンなど8都市。

香港のショッピングモールは客足がまばらで、店舗に「貸します」の看板が目立つ。ある議員が最近議会で述べたところによると、今年第1・四半期に香港で登録を抹消した企業は2万社以上と、前年同期から70%余りも増えた。

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