「そのボールはファンキーだ」山本由伸が新球種をマスターか!? ド軍専門メディアが直近マーリンズ戦で「密かに披露」と言及

ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸は現在3連勝中であり、その間3度の登板ではわずか2失点と、好パフォーマンスが続いている。

自身8度目の先発となった現地時間5月7日のマイアミ・マーリンズ戦では最長となる8回97球を投げ四死球0と、制球力の高さも見せつけた。

そして、2本塁打を浴びるも、安定感を維持し4勝目をマークしたそのマーリンズ戦において、投球パターンに若干の変化がみられたと指摘する声が米国内で伝えられている。ドジャース専門サイト『Dodgers Way』では現地時間5月11日に「ヨシノブ・ヤマモト、圧巻の投球で新球を密かに披露」と銘打ったトピックを配信した。

同メディアは、直近の先発マウンドについて、「初球を先頭のジャズ・チザムに本塁打されたものの、その後はほぼ順風満帆」と内容を評し、「今季最高のピッチングをみせた」と称えている。

その上で、「火曜日に彼は速球、スプリット、カーブボール、カッターの武器に加える新しい球種も生み出した」と指摘しており、続けて「その新球は“ファンキー”であり、最近の革新的な球種が多すぎて名前を挙げるのが難しくなっているが、彼はマーリンズ戦で約94MPHのシンカー・スイーパーのようなものを8回ほど投げた」と振り返った。

加えて同メディアは、既存の得意球にも言及。「彼のスプリットは、日本人投手やNPBで経験を積んだ投手が投げる独特のものだが、彼の最も支配的な投球であり続けている」とその威力を強調し、「火曜日の5個のうち2個を含め、今シーズン47個の三振のうち20個を奪っている」と記している。

また、山本が新たな武器をわずかに披露したと綴る同メディアは、「NPBで培った実績や試行錯誤の投球術に依存するのではなく、新しい舞台で打者を圧倒する新たな方法を模索していることを表している」と主張。「進化」を目指すルーキーの試みに賛辞を贈った。

他にも、「彼の防御率はデビュー以来、登板するたびに少しずつ下がってきており、MLBの打者に対する他の投球にも十分に慣れてきているのは明らかだ」として、向上を続ける投球内容を称賛している。

山本の次回登板は現地時間5月13日、敵地でのサンフランシスコ・ジャイアンツ戦が予定されている。高いポテンシャルを発揮するとともに、ピッチングをさらに磨き続けるルーキー右腕は、メジャーリーガーとしての頼もしさを増し続ける一方だ。

構成●THE DIGEST編集部

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