県警嘱託警察犬の訓練競技会

事件の捜査や行方不明者の捜索など現場で活動する警察犬の訓練競技会が、大和郡山市で行われました。

独自の警察犬がいない奈良県警では毎年、民間の犬を対象に審査会を行い、合格した犬を1年間嘱託警察犬として採用しています。この日は、民間の施設で訓練されているシェパードやラブラドールレトリバーなど、現役の嘱託警察犬30頭あまりが参加しました。犯人の匂いをたどりながら5分以内に遺留品を探すものなど3つの競技が行われ、日頃の訓練の成果を披露しました。県警本部によりますと、2023年1年間では犯罪捜査に9件、行方不明者の捜索に68件の出動があり、高齢化が進むなか行方不明者の捜索は増える傾向にあるということです。

県警本部鑑識課長・辻野秀之さん

「事件の現場とか、行方不明者の方の捜索などに警察犬のニーズというのは非常に高まってきていると感じているところです。指導者の方には、普段の訓練とかこういった競技会を通じてレベルアップを図っていただいているところで、そういうことを通じて県民の皆様のニーズにしっかりと応えていきたいというふうに考えております。」

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