Suban Abdulla
[ロンドン １３日 ロイター] - 英国人材開発協会（ＣＩＰＤ）が１３日公表した調査によると、英国の雇用主は今後１２カ月に４％の賃上げを予定しており、３カ月前とほぼ同水準だった。企業が人件費引き上げにより消極的になっていることが示された。
調査によると、今後１２カ月の民間部門の予定賃上げ率（中央値）は４％、公共部門は３％で、ともに横ばいとなった。
３月の英消費者物価指数（ＣＰＩ）は３．２％上昇に鈍化。イングランド銀行（英中央銀行）は、エネルギー料金の引き下げで４月はさらに２％前後に鈍化するとみている。
ＣＩＰＤの労働市場エコノミスト、ジェームス・コケット氏は「雇用主の予定賃上げ率は新型コロナ禍前の水準を上回っているが、インフレ鈍化と労働市場減速の継続を受けて数カ月以内に賃上げ計画が調整されるとみている」と述べた。
