濃厚な旨味と甘み!幻の魚『アカバナ』の驚きの養殖法を公開 10㎏越えの特大サイズに「奇跡ですよね」と驚き

日向坂46の元メンバーで俳優の影山優佳が、5月11日放送の『満天☆青空レストラン』に出演。MCの宮川大輔と共に、鹿児島県垂水市を訪れ、カンパチの出世魚『アカバナ』の養殖法を探った。

今回の舞台は桜島をのぞむ錦江湾(鹿児島湾)。カンパチは、鹿児島での養殖が盛んで、出荷量は日本一。その本場で評判なのが、カンパチの王様『アカバナ』。カンパチは大きさによって呼び名が変わる出世魚で、6㎏を超える最終形態を『アカバナ』と呼ぶ。市場に出回ることが少なく幻の魚とも言われている。カンパチは病気になりやすいため、6㎏以上に育つ前に寿命を迎えることも多く、自然界ではほとんど生息しない。そこで名人は試行錯誤の末、日本で初めて本格的な『アカバナ』の養殖に成功。『アカバナ』は大きければ大きいほど脂が乗り、甘みが増すのが特徴。名人は「10㎏くらい」の特大サイズに育ててから出荷しているという。

早速、『アカバナ』の養殖場まで船で向かった一行。出航から10分、生け簀(いけす)に到着すると、影山は「なんかすごい人たちがいる」と船上で仁王立ちする男たちを発見。宮川も「なんか怖いな。腕組んで何?」と驚くと、その正体は名人の水産会社で働く従業員たちと判明。

いよいよ『アカバナ』とご対面。生け簀に網を入れると、勢いよく飛び跳ねる姿に「うわ~でかい」「すご~い」と2人は大興奮。すると名人から「宮川さんすくってみますか?」とうれしい誘いが。宮川は大きな網を使って慎重にすくいあげると「うわ~、すごいでかい」と大喜び。大きさを確かめるように、ゆっくりと抱きかかえると「重っ。これがアカバナです」と満足そうにコメント。見事、重量10.3㎏の超大物をゲットした。

続いて、影山も『アカバナ』の抱っこに挑戦。「ごめんね」とやさしく声をかけながら慎重に抱きかかえると「うわ~、重~い。大きい」と大興奮。宮川はパンパンに身がつまった腹を指さしながら「ここまで大きくするの難しい。奇跡ですよね」と驚いた様子。

名人は、一般的なカンパチ養殖の倍の期間、約4年をかけて養殖。健康なまま大きく成長させるため、エサにこだわっているという名人は「カンパチはグルメな魚で、生のイワシとかアジじゃないと育たない」と説明。天然カンパチのエサに近い配合の飼料を与えることで、消化の負担が減り、食いつきも良くなるという。すると宮川は「あれ、鍋に入れてもおいしいと思う」とつみれ状のエサを見てコメント。生け簀にエサが投げ込まれると、勢いよく飛び跳ねる様子に「うわ~きたきたきた!一気にきた!すごい」と2人は歓喜の声をあげた。

続いて、最も重要なのはエサを与える頻度だと明かした名人。昔は週に12回エサやりを行っていたが「今、最大でも1週間に3回」適切な量を与えているという。エサの回数をあえて減らすことで、食べすぎを防ぎ、病気にもかかりにくくなるという。

さらに、ダイバーが生け簀に入り魚の状態を目視でチェック。病気のリスクを徹底的に管理しているという。「アカバナを誰も養殖しようとしない、手間がかかるから」と熱く語る名人。2人はこの後登場する『アカバナ』料理に期待を膨らませた。

写真提供:(C)日テレ

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