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■鹿児島レブナイズ フェルナンド・カレロ・ヒル監督
「バモス(一緒に行こう)!」。バスケットボールBリーグ3部(B3)鹿児島レブナイズのホーム戦。試合後、マイク片手に母国スペインの言葉でファンと一緒に叫ぶ。サービス精神旺盛な指揮官ならではのパフォーマンスとして定着した。
監督に就任して1年目。プレーオフで準優勝しB2昇格へ導いた。「プレータイム、ボールを共有する」の方針の下、全員バスケで戦い抜いた選手に「みんなが努力してくれた結果」と感謝。「夢が現実になった。歴史をつくれた」と喜ぶ。
同国の首都マドリードの「裕福ではない家庭」で、5人兄弟の長男として生まれた。自分にかかる費用は自分で稼ごうと、14歳で年下の子どもたちにバスケットを教えたのが指導者としての始まり。大学の経営学科を卒業し銀行で働くようになってからも、バスケットボールの監督を並行して続けた。
銀行を辞め、監督業に専念し始めたのは2014年。南米ベネズエラでチームを率いた後、2019年に来日した。監督として、選手に戦術を示すこと、気遣うことを大切にしている。「銀行の支店長だった時、解決策を示してしっかりとケアすれば相手がリスペクトしてくれた。その経験が生きている」
50歳。「静かな海沿いの街」と印象を語る鹿児島市に夫婦で暮らす。すしや天ぷらが好物で、「キンメダイ」などおいしい魚の名前もたくさん覚えた。お気に入りの日本語は、飲食店で使う独特の言い回し「おまかせ」。
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