メッツ・千賀滉大はまだ調整段階 復帰予定時期の見通しは立たず

日本時間5月13日、メッツのカルロス・メンドーサ監督は右肩痛からの戦列復帰を目指している千賀滉大について「少なくとも今後1週間は打者と対戦する予定はない。メカニクスの問題に対処しながらキャッチボールやブルペンでの投球練習を行うことになるだろう」と語った。球団関係者はこうした状況を「後退」と位置付けることを否定しているが、メカニクス面で千賀の準備が整うまで、マイナーでのリハビリ登板を開始する予定もないようだ。故障者リストからの復帰可能時期は最短で今月下旬だが、6月中の復帰も微妙な状況となってきた。

メンドーサ監督は「彼は誰よりも自分のことをよくわかっているし、デリバリーやメカニクスにも細心の注意を払っている。今後1週間ほどはブルペンでの投球練習を続けることになるんじゃないかな。彼が『次のステップに進む準備ができた』と感じる日がいつか来るだろう」とコメント。「選手を危険にさらしたくないんだ。メカニクスに問題がある場合、その状態のまま試合で投げると怪我の再発や新たな故障のリスクを背負わせることになってしまう。今回のケースもそうだ」と語り、千賀の復帰を急がせない方針を強調した。

千賀は現在、60日間の故障者リストに登録されており、最短で日本時間5月28日に復帰可能。しかし、マイナーでのリハビリ登板すら開始できていない現状を考えると、最短スケジュールでの戦列復帰は現実的ではない。ジェレミー・ヘフナー投手コーチは「彼は今、スプリング・トレーニングの真っ最中だ。メカニクス面の調整段階にある選手が実戦形式ではなくブルペンで投げることを希望するのは、スプリング・トレーニングではよくあること。おそらく彼はブルペンでいい感触を得てから実戦形式の打撃練習、そしてリハビリ登板に臨みたいと考えているのだろう」と語った。

千賀は5年7500万ドルの大型契約でメッツに加入し、メジャー1年目の昨季は12勝7敗、防御率2.98、202奪三振の好成績をマーク。新人王投票ではコービン・キャロル(ダイヤモンドバックス)に次ぐ2位となり、今季はエースとしての働きを期待されていた。今月中の復帰は絶望的、6月中の復帰も微妙な状況となり、戦列復帰が7月までずれ込む可能性もありそうだ。

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