初練習を終え、QBダニエルズに感心するコマンダースの新人たち

ワシントン・コマンダースのジェイデン・ダニエルズ【NFL】

ワシントン・コマンダースは週末に行ったルーキーミニキャンプで、クオーターバック(QB)ジェイデン・ダニエルズを初めてフィールド上で見た。

誰に聞いても、ドラフト全体2位指名を受けたダニエルズはチームメイトに好印象を与えている。

チーム公式サイトによると、ドラフト3巡目指名を受けたワイドレシーバー(WR)ルーク・マカフリーは現地10日(金)、初の新人練習を終えた後に「彼はカッコいい」とコメントしたという。

また、ドラフト2巡目指名を受けたタイトエンド(TE)ベン・シノットは「彼はクオーターバックに求める決定的な要素を持っている」と強調した。

ダニエルズがコマンダースの一員として初めて臨んだ練習は、新攻撃コーディネーター(OC)クリフ・キングスベリーのシステム導入初日ということもあり、軽めのものだった。新しいプレーブックやレシーバーに慣れるため、23歳のダニエルズは「スポンジのように吸収して多くのことを学ぼうとしている」と話している。一方で、ダニエルズはそうした瞬間を当然のものだとは思っていない。

「ありがたかった。すべてを吸収しようとした」と振り返ったダニエルズは「自分にとって初めてのNFLの練習だった。練習に集中していたけど、自分の内側にいる9歳の子どもが、夢がかなったことを実感していた。俺は今ここにいるけど、まだ先は長い」と続けている。

7オン7のドリルで、ダニエルズは腕力を披露しながら12回すべてのパスを成功させた。

シノットは「ボールの位置、腕の才能――彼にはあらゆる球を投げる能力がある」と称賛。

「映像のどの部分でもそれを見てとれる。走れるし、プレーを広げられるし、足で爆発的な力を発揮できるし、パスゲームでは80ヤードを投げてビッグプレーを生み出すこともできる。彼は目に見えない資質をすべて備えているし、チームメイトをまとめられる天性のリーダーだ。俺は彼の人間性や選手としての資質にただただ感心している」

練習でダニエルズのパスを最も多く受けたのはマカフリーだった。かつてQBとしてプレーしていた経験があるライス大学出身のマカフリーは、初期の段階でダニエルズについてよりよく理解することができたと考えている。

「プレーしたことがある人じゃないと理解しにくいポジションだ」と語ったマカフリーは「俺が気づいた最大の特徴はコミュニケーション面だ。同じ考えを持つ・・・それはルーキーミニキャンプに臨むときに一歩先んじてやろうとすることだ。まったく新しい言語とシステムだからね」と続けた。

コマンダースの次期フランチャイズクオーターバックに選ばれたダニエルズには、非常に高い期待が寄せられている。ダニエルズは先週、ルーキーミニキャンプが始まる前に、現時点で先発に指名されるかどうかを気にしていないとし、そうした決断は「俺にはどうしようもない」ことだと話していた。

とはいえ、コマンダースが成功に飢えている中で、ダニエルズはワシントンに連れてこられた理由を認識している。コマンダースの救世主になる準備を進めながら、1日1日を大切に過ごそうとしているダニエルズは、次のようにコメントした。

「熱心なフランチャイズだ。DMV(コロンビア特別区、メリーランド州、バージニア州)、ここのファンベース、あらゆる人々が勝利や興奮、喜びを味わいたいと思っている。うまくいけば、俺たちはコマンダースフランチャイズとして、1つのチームとして、試合に出て、そうすることができるだろう。でも、それはずっと先の話。俺たちは明日のルーキーミニキャンプの練習のことを気にかけている」

【RA】

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