豪快プレーでサポーター魅了 FW・染野唯月選手 多摩市

スピードが持ち味の染野選手

16年ぶりのJ1

東京都・多摩市などをホームタウンとしている東京ヴェルディ(城福浩監督)。昨シーズン、16年ぶりのJ1昇格を果たし、今季トップリーグでの奮闘が続いている。

昨年12月、J1昇格を決めるプレーオフ決勝の相手は同じくオリジナルテンの清水エスパルス。

引き分け以上でヴェルディの昇格という条件で始まった試合だったが、清水が先制する。このまま試合が終わるかと思われた後半アディショナルタイム、FWの染野唯月(いつき)選手(22)が鋭いドリブルから相手のタックルを受けPKを獲得。決めればほぼ昇格が決まるというプレッシャーのかかる中、冷静にPKを決め5分後に試合は終了。J1昇格が決まり、歓喜の輪が生まれた。

染野選手は「緊張はしたけど思っていたところに蹴れたのが良かった。今までで一番緊張した」と試合後に記者の質問に答えた。

昨シーズンの途中に鹿島アントラーズから移籍した染野選手は18試合に出場、6ゴールを決めるなどチームのプレーオフ進出に貢献した。

チームをけん引

今季のJ1開幕戦は、Jリーグ元年(1993年)の開幕と同じ横浜Fマリノスと国立競技場で対戦。染野選手はシュートを2本放つも1対2で敗れた。待望の今季初ゴールは5試合目の京都戦。前半2点を先制されたが後半に2点を決め勝ち点獲得に貢献した。試合後、染野選手は「勝点ゼロと1で終わるのは全然違うので良い方向に考えながら次に向かう」とコメントしている。

同じ味の素スタジアムをホームスタジアムとしているFC東京戦でもゴールを決め、これまで3得点をあげている染野選手。全試合に先発出場するなどチームをけん引している。

なかなか勝利をつかめないヴェルディは、6戦目の湘南戦で初勝利をつかむ。その後は引き分けなど惜しい試合が続いているが確実に勝点を伸ばしている。

昇格組の町田戦

昨シーズンJ2で優勝し初の昇格を果たした町田ゼルビアとの対戦。

昨年のリーグでは1敗1分だったが、国立競技場で行われた試合では染野選手がヘディングシュートで2ゴールを決めている。J1初対決の試合でも染野選手の活躍に期待がかかる。

※4月30日起稿

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