【MLB】今永昇太がトップに立ち、山本由伸が3位で追う 日本投手2人がナ・リーグ新人王争いをリード 米メディアがトップ10発表

米スポーツメディア『The Athletic』は10日(日本時間11日)、ナ・リーグの新人王争いを考察し、有力候補トップ10を発表。現状では「今永昇太投手(カブス)、ジャレッド・ジョーンズ投手(パイレーツ)、山本由伸投手(ドジャース)がリードしている」とした。

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■「今永はサイ・ヤング賞でも有力候補」

記事を担当したのは、ナショナルズやレッズでGMを務めたジム・ボーデン氏。同氏は「新人王レースは今後、紆余曲折があるだろう」と前置きしつつ、開幕からここまでのパフォーマンスを評価し、有力候補をランキング化した。

1位に選んだのは5勝0敗、防御率1.08をマークしている今永。同氏は「彼はナ・リーグ新人王だけでなく、ナ・リーグサイ・ヤング賞の最有力候補でもある。野球界で最も優れた先発投手と言っても過言ではない」と絶賛した。

その上で「相手打者はイマナガのフォーシームに対して.140、スプリットに対して.214という打率になっている。彼はストライクゾーンの高めに速球を投げ、低めに決め球のスプリットを投げて空振りを取る。彼の投球術とコントロールは前評判より優れており、ストライクゾーンの真ん中に投げ込んでしまうようなミスは非常に少ない」と記し、新人王レースの先頭に立っていると主張した。

■「山本は3億2500万ドルに見合う」

2位にパイレーツのジョーンズが入り、3位には山本が選出された。同氏はここまで4勝1敗、防御率2.79の右腕について「メジャー初登板となった韓国での試合(パドレス戦で1回KO)を除いては、3億2500万ドル(当時のレートで約463億円)の契約に見合う活躍をしている」と合格点を与えた。

続けて「ヤマモトのスプリットは決定的な球種となっている。ただ、彼のすごさは卓越した制球力にある。高低や内外角をストライクゾーンのギリギリを狙って投げ分けることができる」とした。

4位以降は、マイケル・ブッシュ内野手(カブス)、ジャックソン・メリル外野手(パドレス)、カイル・ハリソン投手(ジャイアンツ)と続き、7位にはレギュラーに定着しつつあるドジャースのアンディ・パヘス外野手が入った。

8位はジャクソン・チョリーオ外野手(ブルワーズ)で、9位には韓国から移籍のイ・ジョンフ外野手(ジャイアンツ)がランクイン。そして10位にはジェイコブ・ヤング外野手(ナショナルズ)が滑り込んだ。

今季のナ・リーグ新人王争いは、今永と山本を中心に展開していくのか。ますます目が離せなくなってきた。

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