●文:ウィズハーレー編集部 ●写真:ハーレーダビッドソンジャパン ●外部リンク:ハーレーダビッドソンジャパン
HYDRA-GLIDE REVIVAL(ハイドラグライド リバイバル):アイコンコレクション第4弾は、ミッドセンチュリーを感じさせる豪華主義!
第二次世界大戦が終わり、好景気に沸く1950年代のアメリカ。後に黄金期と呼ばれ、建築/インテリア/ファッション/クルマ/モーターサイクル、すべてがゴージャスになり、レジャーや旅行が一般的なものになっていく。インターステートハイウェイ(州間高速道路)網が急ピッチで整備され、ハイスピード化。ハーレーダビッドソンもまた、快適な乗り心地と高い安定性能が求められていた。
当時、スプリンガーフォークだった前輪サスペンションを、油圧のテレスコピック式フォークに進化させたのが、1949年のハイドラグライドだ。リヤサスを装備するデュオグライドの登場まで約9年間、パンヘッドエンジンを心臓部に、華やかなミッドセンチュリーを駆け抜けた。
このハイドラグライドリバイバルは、そんな古き良き時代を強く感じさせる。その名の通りハイドラグライドがモチーフで、生誕75周年を記念し、世界限定1750台/日本導入100台のみ販売。レッドラインレッドのカスタムペイントで仕上げられ、フューエルタンクには1956年式と同じデザインのバーチホワイトパネルがあしらわれている。
タンクバッジも年代が合わせられ、フロントのフェンダースカートにはスクリプトバッジも刻まれた。ハンドルバーライザーキャップにシリアルナンバーが入るほか、リヤフェンダーにも専用グラフィックが施され、限定生産モデルであることが強調されている。
また、21インチ(高さ53.3cm)の脱着式ウインドシールドの下部は赤い車体と同色化され、メーターグラフィックは1954-1955年式の速度計をオマージュしている。パンヘッド時代を彷彿とさせるラウンド形状のエアクリーナーカバーはクロームが施され、スチールレースホイールやフェンダートリムらとノスタルジックなムードを醸し出す。
ソロサドルは、フリンジと装飾が施されたレザーバンス/白のパイピングと赤のコントラストステッチ/クロームレールで仕上げられ、同色のブラックレザーのタンクストラップにはスタッズとコンチョがあしらわれた。
2021年からスタートしたアイコンコレクションの第4弾となるハイドラグライドリバイバル。サドルバッグは撥水加工が施され、キーロックも付帯する。
TOBACCO FADE(タバコフェード):ロックのビートとVツインのシンコペーションのリズムがライダーの魂を揺さぶる!
そして、限定ペイント&グラフィックの「エンスージアストコレクション」は、1960年代のロックンロールシーンを彩った楽器たちにインスパイアされた「タバコフェード」が用いられる。
煙草の煙のように色が滑らかに変わっていく特殊な塗装テクニックは、腕利きのアーティストによってギター/ベース/ドラムに施され、クラシックなサンバーストウッド仕上げは今なお人気が高い。
こちらの設定は3機種あるが、世界限定2000台の生産でしかない。しかも日本での販売台数は、ローライダーST×172台/ウルトラリミテッド×7台/トライグライドウルトラ×35台とわずかだ。争奪戦必至となるだろう。
フェードしたパネルのディテールを表現するため、最新鋭の精密塗装ツールが用いられる。豊かなキャラメル色のピンストライプが、サンバーストフェードの外側に浮かぶメタリックゴールドのパネルの色調にアクセントを添え、フューエルタンクのメダリオンはレコードの形状と溝からインスピレーションを得た。
フロントフェンダーのグラフィックはギターピックのよう。ロックバンドや楽器のロゴからインスパイアされた。
いずれもハイセンスで、喉から手が出る。生まれながらにして希少価値が高く、オーナーになれるのなら幸運だ!
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