真岡の大前神社に新たな灯籠建立 初代社長の縁で北綜警が献納

大前神社の西口鳥居前に新たに設置された灯籠

 【真岡】東郷の大前神社は、再建1250周年事業の一環として、西口の鳥居前に新しい灯籠を建立し、11日、神事と除幕式を行った。

 灯籠は高さ3.3メートル、御影石でできている。明治神宮にある灯籠を参考にした形状に仕上げ、「福神燈(ふくじんとう)」と命名された。

 北関東綜合警備保障(宇都宮市)が献納した。初代社長の青木忠三(あおきちゅうぞう)氏が真岡署長を務めていた縁で、同社と大前神社は長年親交がある。真岡市内の石材業グラベックが設置を手がけた。

 神職が「奉告祭」の神事を行い、北綜警の青木靖典(あおきやすのり)社長らが除幕して建立を祝った。青木社長は「警備会社は防犯で地域を守る役割がある。重厚感がある灯籠で、これまで以上に神社が地域住民の心のよりどころになってほしい」と話した。柳田耕太(やなぎたこうた)宮司は「参拝者が写真を撮る記念の場所にもなり、大変ありがたい」と感謝した。

 1250年記念事業は2017年に始まり、神楽殿や社務所、駐車場の改修、整備や大鳥居を建てるなどした。灯籠の建立と周辺の整備で完了する。

© 株式会社下野新聞社