パキスタン、景気下振れリスク依然として高い=IMF

[カラチ 10日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は10日、パキスタンに関するリポートを公表し、同国経済の下振れリスクは依然として極めて高いとの見方を示した。

IMF代表団は今月パキスタンを訪問し、新たな支援プログラムについて協議する予定。

IMFは、複雑な政治情勢や生活費高騰が政策の重荷になる可能性があるとし、政策実行の遅れや対外資金の減少が債務の持続可能性に影響し、為替相場に圧力をかける恐れがあると指摘した。

一次産品価格の上昇や出荷の混乱、世界的な金融状況の逼迫も資金繰りに苦慮する同国の対外面での安定に悪影響を及ぼすとの見方を示した。

パキスタンは、デフォルト(債務不履行)を回避した30億ドルのIMF短期融資プログラムを先月終了した。ただ、シャリフ政権は新たな長期プログラムの必要性を強調している。

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